俺のおひめさま
日射しの優しい午後、君は俺の隣で横になる。
「――おーい、寝るなよ~? 課題間に合わないぞ~?」
「面倒くさ~い。代わりに描いてよ~」
大きな瞳が見上げてくる。
「だーめ。“へのへのもへじ”でもいいから描いとけって」
「え~……“へのへのもへじ”は風景画じゃないよ~」
文句だけは一人前。
「眠い~。もぅ俺、怒られてもいいや~。寝るぅ……」
そう言って、ぽすん、と俺の膝に頭を乗せてくる。
しばらくして聞こえてくる寝息。
……まったく、しょうがないな……。
君の柔らかな髪に触れる。
真っ直ぐな黒髪。
白い肌。
長いまつ毛……。
そう、白雪姫が実在したなら、きっとこんな感じ。
女よりも綺麗な顔……。
風がそよぐ。
君の顔に掛かる髪を退ける。
可愛い寝顔……。
……あぁ。
イタダいちゃいたい……。
キョロキョロ、とあたりを確認して、唇を近づけようとする。
君の指が俺の唇に触れる。
「ふふっ、まだだぁめ」
「………起きてんじゃん?」
……ひど。
いじめ?
「こんな所でしようとするなんて、ケダモノ」
「……なら誘うようなことするなや……」
「誘ってなんかないよ」
笑いながら、指を絡めてくる。
……まったく、このお姫様は……。
そういうことすると、本気で泣かすぞ?
今夜は12時の鐘が鳴っても帰さないからな。
覚悟しとけよ?
――俺の可愛いオヒメサマ
――End
クラスメイトのつもりで書きました。
授業?なにそれおいしいの?




