多くの新しい世界の誕生
これはこの物語の最終回です。皆さんが楽しんでくれたら嬉しいです。
夜が訪れた。
トリカラの大地を、やわらかな月光が包んでいた。
虫の声は遠く、風はオリーブの葉を撫でる。
静寂の中に、凜太郎と五人の女たちは小屋の前に並んでいた。
無常の使徒が消えてから、世界は少しだけ変わったように感じられた。
空の青も、土の匂いも、そして心の痛みさえも、
どこか穏やかで、深く、温かかった。
「もう……怖くないの。」
年長の爆乳女性が囁いた。
「死ぬことも、老いることも。
あの人たち(使徒)がいなくなったからじゃない。
あなたが——私たちに“生きる形”をくれたから。」
凜太郎は首を振る。
「俺は何もしていない。
ただ、みんなの中にあったものを見つけただけだ。
この畑も、風も、君たちも……全部、まだ“生きてる”。
だったら、終わりなんて、どこにもない。」
爆乳の女性たちは微笑んだ。
その笑みは、母のようであり、女神のようでもあった。
凜太郎は、彼女たちの顔を一人ひとり見つめた。
それぞれに異なる過去があり、失ったものがあり、
それでも皆、同じ光を宿していた。
それは——創造の光。
無常に抗う、命の輝き。
彼らは、自分たちが住んでいる風景の中に多くの新しい世界を創造するだけでよかったのです。そうすることで、彼らは現実を打ち負かし、無常と死を打ち負かすことができるでしょう。
その夜、六人は小屋の中で語り合った。
人生のこと。夢のこと。
誰にも見せたことのない心の奥を、ゆっくりと分かち合った。
やがて灯りが消え、
外の世界は静寂の海に沈んだ。
そして、凜太郎はふと気づいた。
——この夜は、ただのつまらない現実ではない。
彼らは言葉を越え、形を越え、
世界そのものと一体になっていた。
五人の女たちは、もはや人ではなかった。
大地の精霊、海の夢、風の記憶——
宇宙の片隅で生まれた、永遠の物語そのものだった。
凜太郎はその中心で、ただ目を見開いていた。
その光景は恐ろしく、美しく、そして尊かった。
言葉では届かない何かが、彼の胸を満たしていく。
——ああ、これが“創造”か。
死さえも越える、人の力。
やがて夜が明ける。
六人はそれぞれの夢の中で微笑み、
新しい朝を迎えた。
トリカラの畑に、また光が射す。
オリーブの葉が揺れ、風が歌う。
世界はまだ、生きている。
そして彼らの物語も、終わらない。
このエピソードを楽しんでくれたら嬉しいです。この物語を最初から最後まで見てくださったすべての方々に感謝します。皆さんのおかげで、作家になるという私の夢は実現可能だと信じさせてくれました。本当に感謝しています。




