ニオイ その2
また別な日のこと。
スーパーの入口前を歩いて通り過ぎようとしたところ、とてつもなくクサイ、腐臭がすると思ったら、
感覚的にだが、そのすごい腐臭のカタマリの中を通過してしまった。
たぶん、スーパー入口に、霊体がいて、
それがドロドロに腐り落ちて腐臭を放つ存在(見えないけどね)
どうやらその腐臭のカタマリを踏みつけ通り抜けてしまった自分。。ではないか。
嫌なイメージだけど、そんなところ。
帰り道も同じルートだったから、また腐臭がしたよ。
すっかり行きのこと失念してたから、また通り過ぎちゃったじゃないか。。あーあ。
その後、何度か同じ場所で、いるなぁと思われる臭いがしたけど、数ヶ月したら、消えていた。
浄化されているといいなぁ。
もちろん自分にはそんな力は無い。
ただただ見えずとも、感じるだけ。
すれ違う人が、そういった類いのくさいニオイをさせている事も多々ある。
ある日、電車に座っていたら、隣に来て座った可愛らしい女子高生が、ウッ!って息が詰まるほどの腐臭をさせていた。
何を憑けているのか?と、つい思念を向けてしまったら、
水子
っていうイメージがした。
何度も、おろしているんだろうなぁ。
女子高生本人は、無神論者だろうし幽霊も信じてないだろう。
でもね。いるんだよ。見えなくてもね。
そんな何体もまとわりつかせて、どうなるんだろう。
怖い。
また、混み合うコンビニ店内で、すれ違った男性は、獣臭がした。
動物園や、トレッキングで行った山で嗅いだ事のある、あの獣のニオイだ。
ペットのニオイが服に付着とか、そんなものでは無い、根本的に魂に染み付いたような、憑かれているニオイ。
怖い。
例えば、その昔、蠱毒や犬神の贄がなされた時、その贄になった魂だって、そのまま存在してるわけだからね。
気づいたな〜、って背負っている獣に男性が操られ、攻撃されても怖い。
まずは逃げる。
君子危うきに近寄らずだ。
最近は霊感が薄くなってホッとしてはいるが、ニオイの特徴は覚えてしまっているから、
そういう物理的な事で気づいてしまったりする。
面倒な事だ。