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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第七章 それぞれの思惑

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起爆剤・ジオルド

ジオルド視点です。

ちょっと遡ってレティエルの情報が裏組織に流れた頃のお話です。

裏の世界で耳にしたある少女の噂。

今や存在が希少な『治癒系』の魔力保持者。その希少な少女を高値で希望する者が少なくないと懇意にしていた裏組織の男に聞いた。

貴重な情報を提供したこの男に謝礼を弾みオークション日程が決まれば連絡を寄越すよう依頼した。いつもならオークションなどさせず入手できるのだが今回は希少さ故、高額が見込まれるオークションに出品となったと言う。

 

しかしよく手に入れられたなと、その時は素直に感心したものだ。

伝え聞いた情報では高位貴族のご令嬢とだけでこちらもそれ以上の詮索もせずに予定日を待つことに。手にしてしまえばそれで済む話だからな。


それがまさかアドルフの娘だったとは。驚きが勝った。

もしオークションに出品されれば僕が入札し保護しようと決めてはいたが、結局出品はされず件のご令嬢も捕獲されてはいないと知って安堵した。


彼女の噂は以前から耳にしたことはあったが、裏組織に狙われていたとは。

何かに巻き込まれたか、だがよくもまあザックバイヤーグラヤス家の至宝と謳われた少女を攫おうなど。身の程知らず怖い物知らずは考えることが常軌を失するのかと半ば呆れていた。


…‥だが、これを使わない手はないと誰かの囁く声。

僕は計画を企て準備を始め、レティエルをアドルフの交渉の餌にと且つての部下であった男の愛娘を利用すると決めた。ザックバイヤーグラヤス家を巻き込んで政権奪取を目論見、魔力保持者の解放を、父上と兄上の仇を、一度は王族を追われた身だが僕にはまだ支持者がいる。彼等とは表立っての交流は避けてはいるが我らは不可分なのだ。


‥‥‥レティエルが起爆剤になりそうだ。


今回短めです。


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