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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第七章 それぞれの思惑

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不審

クレアの背後の人物は情報が足りなさ過ぎて不明の儘で話を一旦切り上げた。


それよりも話に出て来たジオルドとダルさんの能力を知った上で、姑息な罠を張れる輩はいないか‥…俺も母さんも護衛達も実は思い当たる人物がいるのだ。

だからか俺達ザックバイヤーグラヤス家側は何とも言えない表情をしている。

悲しいかな身内にいるのだ。敵の行動を読み捲って予測行動が取れる男を知っている‥‥義兄だ。

だからと言って義兄は犯人じゃない。それに奴は牢中だ。

義兄を知っている護衛達は裏を読みすぎる程読んじゃうんだろね。



「ねぇ、貴方の能力もだけど配下に精神支配系の使い手がいることを知っている人は、どれ程いらっしゃるの? それからまさかだけど貴方、謀略に乗らされたなんてことはないわよね」


一度浮き彫りになった疑惑は中々拭えないものだ。

護衛の考えが分かる母さんが代弁してくれた。

護衛の立場だと『疑わしきは罰せず』は駄目なんだろう。とことん追求してしまうのは職業柄か。言及したのが『ジオルドの能力を誰が知っているのか』『精神支配系の使い手』これに引っ掛かりを覚えたのか質問が始まった。

護衛の疑う理由と母さんの意図は違うのだろうか、それとも母さんも疑っているのかな。ここまで良くしてくれたジオルド達を疑うのって気が引ける。



配下の能力迄知られているとなると非常に近い存在か、今回のように助けられた人か。助けられた人が謂わば恩人であるジオルドの不利に働くとは思えない。

でも人の心は分からないから恩が仇となったのかも知れないし。





長い沈黙の後、意を決したジオルドが母さんと俺だけに話すと決め結界と遮断の魔法陣を発動させた。



聞かされる話、ちょっとヤバイ臭いがするんだけど‥‥気の所為だといいな。





「確証は無いんだけどねぇ‥‥‥…‥‥ライムフォード第二王子殿下」



やっぱり! 彼奴義兄と似てんだよね。普通、同族嫌悪しそうなのに奴は違う、尊敬してますって怖いこと言ってたし。




「そう貴方は彼の殿下が怪しいと思うのね」


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