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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第六章 狙われた理由

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憶測ー①

「陽動‥‥ですか。それも手の一つと考慮出来ますが‥…」


歯切れの悪いセリフに護衛が今だジオルドを疑っていると伝わってくる。


「猶の事、術を見破る者の存在が必要不可欠ではございませんか」


おおっとそうなるよね。


「はい。普通はそう勘ぐるかと。今回はそう疑われるのを見越しての計画と私は愚行致します。そしてそうしなければならない理由があるのだとすれば‥‥」

ダルさんが言い難そうにジオルドの顔を見る。


「それは僕とザックバイヤーグラヤス家との亀裂を狙ってか」


「えっ?」思わず声が出た。


「うん、タイミングがねぇ良過ぎるんだよ。僕の元にライラが来て初めて精神支配された者がカレンシア達に接触したと分かっただろう? それから割と直ぐにザックバイヤーグラヤス家でアドルフと共闘を約束した。なのにもう手を打って来ていた‥…端から僕たちの仲違いを狙ったとしか思えない。それと僕達が手を組むことも予測してね」


「でも、それでしたら貴方の固有能力と部下に精神系の使い手がいると知っていないと計画できませんわね? それは一体誰かしら」


「‥…僕の周囲を嗅ぎ回っていた奴はいたね‥…その上で協力を求めて来たのは王妃の実家…‥だが彼が僕の能力を知り得たとは到底思えないな」



「お待ちください閣下。話がやや飛躍し過ぎではございませんか? それでは全て見通した者が今回の犯行に関わっていると仰るのですか」

護衛も失礼だとはわかっていても意見したくなったか‥…気持は分かるが大丈夫? ちょっとハラハラしちゃうわ。


「‥‥‥僕の推測だ。僕の自作自演でないのだから犯人は僕達の行動を読んでいたのだろう」


「ですが‥‥それでも、些か無茶なお考えかと」護衛も引かないね。


う~ん、睨めっこ状態だよ、護衛も中々どうして険悪な顔してるし。




「あのう早計に答えを出す前に確認致したい事がございます。仮説で非常に申し訳ないのですが一度検証をしてみては如何でしょうか」



おお~天の助けか、ダルさんありがと。皆の視線がダルさんに集まったよ。


でも、検証って‥…


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