表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第六章 狙われた理由

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/285

新たな指令

元第一王子の側近候補だったニコルソンの視点です。


新たな指令を受けた私ことニコルソンはトヴァイトヘルマン公爵家次男の生まれだった。過去形なのは廃嫡され家を追い出されたからで今では惨めな平民だ。


今の私はただのニコルソンとして王妃様の実父であるヴァンダイグフ殿の元にクレア殿の仲介で行儀作法の指導役と教育係として雇われた。

私は次男と言えど出自は公爵家だ。兄のスペアとして公爵のマナーは身についている。それを買われた‥‥表向きは。

実はあのお方からのご指示で潜入し監視と裏切る素振りが見えたら処分をするよう仰せつかっている。処罰の采配も一任されているのだ。私の目で耳で直接触れて判断しろと託された。


狡猾なご老人は隠すのが巧でいらっしゃるとはあのお方の評である。

何か二心を感じられたのか。


さて、私の指導を受ける人物は初めて見る顔の美丈夫でこれ程の美男子ならば社交界で噂されるのだが私はこの人物を知らない。

自惚れではないが私は記憶力も頭も良い。その私が知らないのだから身分の無い者だな。


彼の名はエリック、二十代後半ぐらいだろうか。

物腰は優雅で品があり言葉遣いも正しい。これなら一介の貴族、伯爵位かそれより上でも通る。とても平民とは思えない立ち振る舞いでおまけに教養もある。

今更、私など必要なのかと疑いたくなるがあのお方の狙いはご老人の心中を暴き出すこと。曰く付きの彼の指導役として抜擢された以上、本腰を入れ立派に役目を果しこの人物の後見人であるご老人を見定めるのだ。


一体何を企んでいる、ご老人よ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ