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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第五章 もうゲームとは別物です。
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移動ー①

母さんとの話で俺の身が思ってた以上に危ない事が分かった。

そしてエリックの出自と背後に居る伯爵。

人身売買組織にも情報は流れているから繋がりのある他国の貴族にも伝わっているだろうって‥‥‥えぇぇこわっ

ジオルドも耳に入ってきたのはこの線かららしい。えっってことは黒い噂は本当だったのか? ‥‥人身売買の真偽を尋ねたらパチンとウインクされた。それどういう意味だよ。否定しないんだ‥…


うん、話を続けようか。


ジオルドは証拠はないが誘拐はエリックの単独ではなく背後に二人いるだろうと教えてくれた。祖父にあたる伯爵は確実に後ろ盾だが、もう一人の存在も疑っていると。その者の関りはグレインとライラの扱いで疑惑が濃くなったのだと。

こいつどこまで掴んでるの?





死を偽装したのは何も王家からの婚約打診の件だけではなかったのか。本当に隠したかったのはこっちだった‥‥レティエルが生きているといつまでも狙われる。ん? 親父が義兄との婚約を許したのは? この国にいるのは不味いんじゃない? あれ? もしかしてまだ隠し事あるの? 何母さんその顔、それにジオルドも。二人は知ってんの?


え~、何か企んでいるんだろうねって。なにそれ。でも俺が本気で嫌がれば親父は話を進めることはないそうだ。ああそうなんだ‥…

クリスフォードの時は俺が前向きだったから婚約の話を進めたんだって。えええ~そうだったの? 親父の命令じゃなかったわけ。はあ? 「ざまぁ」だと俺が乗り気だった? ひぇぇぇぇ覚えてないんだけど。

子供の俺は時々、可笑しなことを話していたそうだ。この時もその類だと思い聞き流していたが親父が非常に面白がっていたから母さんは覚えていたんだって。

ああ、きっと親父はこの頃から権力によるクリスフォードとの婚約に報復を狙っていたんだろうな。親父らしい‥‥‥









ふー徹夜明けの身が辛い。寝不足で頭が禄に働かないわ。


とんでもなくメンドクサイことに巻き込まれてるじゃん俺。まいった。



母さん達とジオラマの前で作戦会議続行中。

どうも俺が聞いた情報に嘘がチラホラ紛れていたらしい。ここで親父達と足並み揃える意味で擦り合わせ合わせをすることにした。だがその前に隠れ家の移動だ。ここの情報が洩れているのが分かったのだ移動に限る。


はあ、大人しい顔した子だったのに、ショック。


消えた一人はクレア。護衛騎士なのに文官仕事が得意と言っていた彼女だ。このジオラマと相関図の作成者。無論、相関図も正確ではなかった。こうやってズレた情報を混ぜ込め企みを誤魔化していたのだろうか。


今回は母さん達‥‥ジオルドが来てくれて助かった。



それと母さんとジオルドの関係は俺が危惧したことは一斉なかった。社交界の噂を鵜呑みにしちゃいかんね、誰だよ噂流した奴。くそっ!


ジオルドには大きな借りが出来た。今回だけでなくグレインは残念だったが俺に化けた侍女ちゃんを助けてくれた件もある。両親が共闘を決めたのなら俺も出来る範囲でお仲間に入れて貰おうか。借りも返せるしね。


ダルさんもここで解術するには時間が足りないらしく彼女達は別の場所に移動して貰うことにした。俺の護衛は親父が別口で付けているからだと。ええ、知らなかった。護衛対象にも専属護衛にも秘密裏に動く別動隊ってあるんだ。母さんは何言ってんのこの子は、みたいな顔で俺を見る。す、すいません疎い子で。



はあ、じゃあ次の潜伏場所に移動するか。



それで何処に行くの?



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