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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第三章 攻略対象三人目 第二王子は曲者です。取扱い注意。

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義兄の報告

義兄と第二王子です。

「ライムフォード王子殿下。ご報告に参りました」


「ああ。ラムドご苦労でした。王都内に増えた他国の商人風情のことですね」


「はい。ご存じでしたか」


「まあね。最近何やらきな臭い動きがあるので独自で調べていました」


私は第二王子に調査結果の報告と今後の対応について意見交換をしました。

一応、我が公爵家は第二王子を推すと確約しておりますので、国政に影響しそうな案件は意見を統一しておかなければなりません。面倒臭いことこの上ないですね。


「他国は隙をついてきますね。王家の求心力が危ぶまれていますから辛いところです。早期に事態の収束をしなければ国内が荒れます。それだけは回避しなければなりません」


私は肯首した。そうです王家のアホの所為です。責任は取りなさい。


「それにしても貴方からの情報は助かりました。良く掴めたと感心しきりです。流石公爵家の諜報員と言ったところでしょうか。それとも貴方独自のルートでしょうか。ふふ。詮索は禁物と言ったところでしょうね。お陰で兄派の残党と王妃を仕留められそうです。彼女の乾坤一擲の企みはどうも以前から考えていたようで国母でありながら不可解なお人です」


「それだけ我が子を王にしたかったのでしょうか。‥‥あんなのが国のトップになれば近辺周囲諸国から笑われる未来しか見えんわ。全く質が悪い!」


ああしまった。またまた怒りが。王子の前です。自粛自粛。


「ふふふ。私も同意見です」




私は事前に得た情報を第二王子に渡していた。私も半信半疑でしたが使える物は何でも使いたかったので確証の無い情報でも躊躇いません。

黒でも白だと言えばそうなるのが身分社会です。高位の身分なのですから自分の言い様に使います。そうです。我田引水です。結果を出さない方が悪しき事ですからね。


これもあの者のお陰でしょうか。胡散臭かったのですが信じて正解でしたか。ええ。信じました。私の勘を。当たり前です。貴族がそうホイホイと他人の言を信じてはいけません。何故信じれるのか疑問が出ます。信じるのではありません。諮りにかけるのです。そうです。利便と結果を計るのです。


ククク。いけません。閑話休題。


「では殿下。あれらの隠微な動きを掴めたのでしょうか。知恵を権謀術数ばかりに使って。無駄な頭ですね。ククク」


「ええ本当に無駄ですね。ふふふ。それとあれらの動きは監視のみです。勘案の結果今は泳がせています。あの者達は虎視眈々と攻め入る隙を狙っているのでしょうが。私は油断しません」


「なるほどなるほど。虚虚実実ですか。それはそれは愉しいですね」


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