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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第二章 攻略対象二人目 ちょっと義兄は保留でお願いします。

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お家に帰ろう

レティエル。公爵領です。


俺達は王都のタウンハウスを出て今は領地の公爵領内にある別荘にいる。


行程の疲れもあり俺は暫くこの別荘で休む‥‥いや、身を隠すことになっている。


なんのことはない、領地で俺の葬儀が行われるのでその間、隠れることになっただけだ。うー、複雑な心境。


親父はこの後、本館に戻る。それまで俺と一緒にお茶を飲んでしばしの雑談だ。うん? 義兄? 知らないよ。俺はまだぷんすこ怒っているのだ。





一足先に本館に行っていた老家令のじいやが俺達のいる別荘にやって来た。


俺達のいる客間に入ってきたじいやだが、どこか神妙だ。

何やら思いつめた顔をしているように見える。


あれっ? どったの?


じいやの重い口から出た言葉は不穏なものだった。



「旦那様。お覚悟くだされ」


はいぃ? じいや。謀反か?!


なんだなんだ??


「むぅ‥…」


親父も神妙な顔だ。討たれる気なのか親父?



二人から感じる重圧感に俺はたじろいでしまった。

ひえーなんだなんだー

こわいわー! 俺のいないとこでやってよね!



「本館に奥方様がご到着でございます。‥…お覚悟はよろしゅうございますな。旦那様」



「そ‥…そうか‥‥‥」


悲壮な親父の顔、俺初めてかも。新鮮。


そ、そんなことより母さんが帰ってきたの?!

やったー! 俺、母さんに会いたい! 別にママっ子じゃないぞ!

母さん綺麗な人なんだ。美女だよ。そして優しい!

俺が惚れないわけがない! 母娘だけど。




 ――――――――――――


なるほど。

俺の葬儀だってことで母さん来たのか。

えっ? これが終わったら夫婦で陛下に挨拶に行くの? 

大変だね~

じゃあ、母さん暫くこの国にいるんだ。なら俺母さんと帝国に行こー。

いいだろ? 親父。




―――俺の母親


ゲーム上では鬼籍に入る人だった。だが俺が変えた。

俺を出産してからよく臥せる様になった。それから流行り病で亡くなるのだ。俺が4歳で前世を思い出した時期が丁度母親が流行り病に罹った時だったのだ。母親は隔離されていてレティエルとは会えていない。


ゲームではレティエルの魔力発現は母親の死がきっかけだったとあった。

時期的にレティエルの魔力が現れるころ。

だから俺はこっそり母親の元に行き魔力があることを告げたのだ。

初めは病がうつるからとレティエルを寄せ付けなかったのだが魔力があると伝えると母親は観念してレティエルと会ってくれたのだった。

それから俺は母親の協力の元、無事魔力発現ができた。


俺は魔力を使って母親の病気を治したのだ。と言っても俺には癒しとか治癒とかできないよ。体内に生じた異常を回復させる‥…と俺は思っていたよ。ずっとね。だけど違った。

それはちょっとグロイ。

細菌とか回虫とか捕食するっぽい。カビとかも。

なんでそんな能力?! と思った。微妙過ぎる。


でも魔力って成長と共に増加するし新たな能力を開化させることができるそうだ。確かそんなことを聞いた気がする。


だから俺は帝国に行って、ちゃんと魔力について学んで新たな能力を開花させるんだ! それで、思う存分魔法を使うんだ! 今から期待に胸をときめかしてんだよ。

俺の目標。こんな微グロなのでなくて。

もちっと華やかなのがいい。だって女の子だもん(見た目)


続編でのレティエルの能力はイマイチ覚えてない。こんな微グロではなかった‥‥よな。だけど彼女の能力はやばい認定されたんだ。なぜなんだろう。





そんなことより俺母さんに会いたいな。

本館(おうち)に帰りたいよー


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