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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第二章 攻略対象二人目 ちょっと義兄は保留でお願いします。
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俺の能力


俺の能力。


これ続編の設定なんだ。

レティエルは続編に続投キャラだ。

1作目では飽き足らず2作目でも悪役としてざまぁを望まれてたわ。おい!


そういう設定だからな。俺に責任はないぞ。

なんとレティエル2作目に魔力ありの悪役令嬢として再登場するのだ。

俺もビックリだよ。


2作目は魔法ありの学園モノだって。ふうんなんだそりゃ。

(アレだアレだ。戦略だ。利益求めたんだ。魔法アリとナシどちらでも楽しめますよ~ってノリだ。知らんけど。俺は勝手にそう思っている)


1作目の舞台であった王国では魔法は廃れ、というか魔法を使える魔力持ちがいなくなった。そのため王国では魔法は禁忌なのだ。

そりゃ、自分達が使えない力だ、羨望と嫉妬と恐怖と人々が抱く感情は各々だ。魔法を使えない側からすれば恐怖の対象となる。


魔力持ちの入国は厳しく国に管理される。

申請した上で魔封じの道具を身に着けないと入国が出来ない。

実はレティエルも着けていた設定です。おいおい。


それと違って帝国は皇族と貴族が使える。

そしてレティエルには帝国皇族の血が流れている。そう母親が帝国出身だった。因みに続編の舞台は帝国学院…魔法学院かなんかだった。


だから国外追放された彼女は帝国にある母方の実家に逃げ込んだのだ。

じいちゃんばあちゃんに泣きついた。孫は可愛いからね。


直ぐに帝国貴族籍取得して帝国の学院に転入させてくれた。

レティエルって学園卒業したよな? って突っ込んではいけない。卒業前の断罪だ。まだ卒業してないよ。

それから魔法が使えるようになって悪役令嬢の力を思う存分発揮する。


はい。そんな設定でした。設定です。

気にしたらアレなやつですね。負けってやつだよ。俺は気にしない。


それに、フフフ、魔法。使えるんだぞ? 

魔法に浮かれるって子供っぽいとかいうなよ? 

誰だって一度は思うだろ? 魔法使いたいって! 俺だって子供の頃、憧れたよ。魔法使い。だから、かなり嬉しい!


でもレティエルの魔法ってなんかやばい感じだった?


俺、続編の記憶曖昧なんだ。粗筋は覚えているよ。只詳細が不鮮明なんだ。


まー帝国に行きゃあ、魔法使えるわけだ。

どんなのかよくわかんないけど。あっちで知れば良いし何とか成るって。


そう俺は気楽に考えていた。


俺が王国を出て帝国を目指した目的がこれ。

レティエルを幸せにするのが一番の目的だけどな。それは変わらん!

あ~テンション上がる~


 

コホン。

落ち着け俺。親父の前だ。




黙って俺を見ていた親父。その顔には憐憫の念が伺える。

親父はフッと嘆息して一言。


「レティエル。領地に戻るぞ」



どうやら俺の帝国行きは先延ばしされたようだ。 


レティエル王都から領地です。

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