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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第二章 攻略対象二人目 ちょっと義兄は保留でお願いします。
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義兄の反省‥‥?

義兄視点です。


‥‥‥今、レティは義父上から説明を受けている。


ああ、私の役目だったのに‥‥‥。

いくら義父上と言えどそのお立場に嫉妬を覚えますね。

ああ、これというのも私がつい欲目に眩んだからでしょうか。

うっかりうっとりした私が未熟だったのです。

これは反省ですね。

はぁ。可愛いレティがいけないのです。私の心を搔き乱すのだから。

ふふ。これはお返ししないといけませんね。私だけ心乱すのも許せませんし。

『レティが私に心乱される』ああ、なんと甘美な言葉でしょう。

イイですね。グッときます。

ククク。ああ想像しただけでもゾクゾクしますね。待ち遠しい。

さてどうしょうか。


‥‥私はレティを泣かせてしまったので義父上から反省させられている。

これについては言い訳も仕返しも出来ない。

少し落ち込みますね。

ふふふ。この私を落ち込ませるとはレティもいけない子だ。

ああこれはお仕置きが必要かな?

そうですね。先程の泣いているレティはとても良い。

怯えて泣かせてしまったのは反省すべきなのでしょうが。

ククク。怯えて泣く姿もこれまた良いですね。グッときました。

次も泣かせましょうか。

ククク。さて反省しなければ。

やっとレティと二人きりになれたというのに。

邪魔が‥‥いえ義父上を邪魔だとは思いません。

もう少しお越しになるお時間を遅めにして下さったのならと思うだけです。

ええそうですね。そう思うのです。

これは私の不甲斐なさ故でしょうね。

葬儀に手間を取られてしまいました。私の失態です。

ああ、思い出すと忌々しい婚約者候補達(くそがきども)め!あいつ等に手を煩わせられるとは!!

ふー。私もまだまだですね。

驕っておりました。

これも反省すべきことでしょうか。

義父上が時折、私に反省の機会を与えて下さる。喜ばしい事ではないでしょうか。

しかしこの反省の機会は厳し過ぎます。

私のレティと離れ離れにとは。

義父上も容赦がないですね。

今もレティの温もりと花のような芳しい香りが思い出せます。

これは癖になりそうだ。

ああいけないいけない。しっかりと反省をしなくては。

義父上のお怒りを解いていただかねばなりません。

ああ。早く早くレティへの接近禁止の罰を許していただかねば。

これはこれはとても堪えます。

さすが義父上。私をよくご存じでいらっしゃる。


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