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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第十一章 帝国(お祖父ちゃん)の逆襲

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ドラゴンハンターとドラゴンスレイヤー、格好いい呼び名は?


凝視の先に広がる、精緻なデッサン。その姿はまさしくドラゴン!! いやこの世界でなら翼竜か。本の最後の章が絶滅種ばかりらしい。まさに The 恐竜。よく見ると殆どが翼竜。そう翼があるタイプ。子守歌をバックに赤子が跨って空を飛ぶタイプの竜は無かった。七つのボールを集めたらご褒美くれる竜も無かった。なんだ残念。



「・・・若君、お嬢様もそろそろ実力を誇示なさる頃かと。探りを入れるなら、僭越ながら私が実地訓練をさせて頂きます」

「お前が何を企もうとレティを危険に晒すのは不本意です。却下」

「若君。それではお嬢様が帝国で舐められます。若君もそれはお判りでいらっしゃる」

「ガザ、痛い所を突くね。だが、レティが望まないのなら私はさせないよ?」



・・・おお~やっぱドラゴンって絶滅してんだ。残念。あ、でも、化石とか? どっか埋まってんじゃね? 発掘調査? そもそもドラゴンの生息地ってどこ?



「話は終わりです」


義兄とガザは魔道具の作動を止めた。それまで大人しくガザの口唇を読んでいたジェフリーは困惑の顔で進言する。


「若・・・ちょっと不味い気がします。嫌な予感します」

「? お前、何を言っているのです? 要点を言いなさい」

「お嬢様? お嬢様? 若君、お嬢様はどうされました?」

「えっ?」

 

義兄達の話し合いが終わった事にも気が付かない俺は、すっかり気分はドラゴンハンターだ。

きっとどっかに隠れてるのではと、根性で生き延びたドラゴンもいてはおかしくないと考える。だって図鑑には個体種によっては知性があると明記されていた。だったら人の目を掻い潜った賢いドラゴンちゃんがひっそり生きてる可能性だって捨てきれないと思う。

やっぱ、魔法の世界に必要不可欠だよね、ドラゴン。魔女っ娘もいいけどドラゴンハンターはもっといい!


・・・くぅ――――! ドラゴンハンターか、うん? ドラゴンスレイヤーとどっちが格好いい呼び名?



「若・・・、お嬢様の目がヤバイです・・・はっちゃけそうです」

「あ・・・はぁ。わかりました」

「? お嬢様? 若君、お嬢様一体どうなさったのですか?」

「・・・レティの関心が予想外のものに行き着くだけです。気にしないように」

「あ~今度は何でしょうね~」

「・・・レティ? そんなに目を輝かせて。聞くのを躊躇ってしまうよ。あ、いや正確には聞きたくないかな? でも聞かない訳にはいかないよね? はぁ、仕方ありません。腹を括りましょう。・・・で、どうしたのかなレティ?」


「お義兄様! ドラゴンハンターとドラゴンスレイヤーではどちらが格好いい呼び名ですか?」


「「「はあ?!」」」




無言。

何故だか皆、固まっちゃった。まっいいや。

義兄的にはドラゴンスレイヤーかな? ガザはハンターを選びそう。


「・・・コホン、あ――、レティ? 一体何の話かな?」


・・・おおぅ、通じなかった――?!


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