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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第八章 出揃った駒

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ダルの情報ー②

俺の説得が功を奏して? 怒りの矛先を収めた母さんは買うかどうか明確な返事はしないままダルの言い分を聞くことに。


いやだからさぁ、ここから早く移動しようよ。もう夕方だよ、暗くなるよぉ。







ダルの齎した情報は、

「帝国の下級貴族令嬢が行く方知れずになり、その捜索に軍が動いた」

簡単に述べるとこんな感じ。


これを聞いた俺以外は驚愕の表情でダルを見ていた。何で? イマイチ良く分かっていない俺にダルは追加情報をくれる。


余程の理由がない限り軍部は一介の下級令嬢如きに動かない。

今回はその余程の理由に該当するらしく早期解決に向けて軍は動いているそうだ。だが捜査は思ったよりも進まず捜査員を追加する事となってダルにも情報が回って来たのだと。



『捜索願いを出された令嬢は魔法学院に在籍する女学生でして闇の…精神支配系ともう一つ固有能力『先を見る』の保有者とされています。帝国としては早期解決を求めていますが何分情報が少ないのが現状です』



え? これ、バラしちゃっていいの? ってレベルの話でしょ。

本当にいいのかな…俺も胃がちょっと‥…うえぇ



『実は彼女の能力判定は確定していないのです。闇系統は確かですが固有能力に疑いを持つ者もいまして軍部の意見も分かれていると新たに聞きました。それに‥…公爵家の皆様は被害を被られていますから、多少の情報は許されるでしょう』




『我が公爵家に被害とは‥…どういうことかしら』

『え?』


ちょっと聞き捨てならないセリフだよ! またまたこの場の空気が重苦しくなる。今回は仕方がない。護衛も殺気だってるしね! 早くゲロっちゃって!


冷や汗かきかきのダル、イケメン具合が下がるよ。


『可能性の話で確証がありませんが』

とダルは断りを入れて、

『失踪中の少女はクレアかと思われます。この名前は偽名でしょうが魔力系統が同じで年齢的にも該当します。髪の色は魔道具で変えたのかも知れませんが私は同一人物だと思っています。新たに入手した情報では王国の貴族に囲われた可能性が高いとありますし間違いないでしょう』



何と吃驚、クレアに関する情報だった。コイツ、知ってて隠してたのか。


おいおいおい‥‥俺達が睨むとバツの悪い顔で、『潜入捜査中でしたので』


まあそりゃそうだ。


ダルが同一人物だと判断した一番の理由がクレアに記憶操作されたライラやミリヤにハイデ、彼女達の聞き取りでクレアは帝国人だと判断出来たんだって。俺にはその判断基準が良く分からない。でもダルは軍人で諜報員‥‥スパイでいらっしゃる。スパイにはスパイのノウハウがあるんだろなぁ…いいなぁカッコイイ。

あっやべ、ちょっと逃避しちゃった。



で、何で今頃バラそうと思ったの? 母さんもそれを知りたいよね。



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