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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第八章 出揃った駒

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容疑

レティエル視点に戻ります。

「旦那様」


ノックがあり客間に入ってきたのはジオルドの執事?か。

耳打ちしたあたり俺達に聞かせたくない緊急性の話っぽい。

一瞬、ジオルドの顔に緊張の色が。だが直ぐに何時もの飄々とした胡散臭い笑顔で誤魔化した。‥‥あれ予想外って顔だったな。



「ふぅ、すまないカレンシア。どうやら招かざる客だ。僕が足止めしている間にうまく逃げてくれ。‥‥ダル、彼女達を無事にアドルフの元に届けるのだ。いいなこれは命令だ」

「えっ、貴方何を言っているの? その招かざる客は誰かしら」

「だ、旦那様!」

「碌な持て成しもせずすまないね。ダル、頼んだよ」

「ジオルド!」


ジオルドは母さんを見ることなく執事と共に部屋を出て行った。俺達は戸惑ったが護衛が直ぐに動き出しダルさんに追い立てられるように使用人口まで案内された。「兎に角今は逃げましょう」そう急かされるが後ろ髪惹かれてしまうのは理由が分からないからだ。




使用人口から裏庭に出るとそこには武装した騎士達が。屋敷を取り囲む形で待機していたのだが。これは一体どういう事なんだ?


俺と母さんを守るように護衛とダルさんが立ち塞がるから相手側が良く見えない。お互い一触即発な雰囲気で、ピリピリと鋭利な空気が漂う。



「なんだ、お前達」

「‥‥これは、コソコソと逃げる気だったか?」


口を開いたのは二人の騎士だが‥‥あれこいつらって?


「おい、だんまりかよ。答えろ! どこへ行く気だ」



「‥‥彼等は王国第一騎士団です」小声で護衛が騎士の正体を教えてくれた。


『王国第一騎士団』‥‥…由緒ある貴族家出身の者で構成された金もコネもある花形エリート集団。両陛下をお守りする近衛隊とは違って実力よりも血筋や縁故採用の多い部隊で、主に王城内の護衛と上位貴族の取り締まりを担っている。


その第一騎士団が何故ここに?


…‥この状況、めちゃくちゃ不味くない?


短いです。

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