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転生先は小説の‥‥。  作者: 久喜 恵
第七章 それぞれの思惑
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ジオルドの焦り

短いです。

レティエルの能力が知れたのは幸か不幸か。


僕にかかっていた術が解けたではないか。解けたのは魔石作製の時か?

彼女の能力は本人だけではなく術にかかった者までも解いてしまうのか。恐ろしいな。僕の魔力を少し吸収したがその時に術者の魔力も吸い取ったと思われる。彼女の能力は特異過ぎる。本人は気が付いていないのだろう呑気なモノだ。



…‥術にかかった振りをすれば良いか、バレることは無いだろう。



しかしレティエルの能力は未知数だな。治癒系のみならず正体の分からぬ能力を持っていたと? いやはや、これをみすみす帝国に差し出すのか?

一体何を考えているのだアドルフは、我が国にとって大いなる損失ぞ!





当初の計画の変更が必要か。まさか王妃が毒を盛られるとは予定外過ぎる。離宮に籠るとは今更ながら身の危険を感じたか。人を遠ざけてホンの数人程度の侍女を残し後は全て退けたと聞く。これでは王妃の容態も王宮内の様子も掴むのが困難になったな。



王妃の怨嗟を利用し陛下を退位させる計画の続行は難しか。

無理に動くのは得策ではない。今は王妃の回復が先決か、体調が戻れば王妃は必ず動く。その時は万事を期したい。

陛下に引導を渡すのは彼女の役目だ。それが彼女の本懐だろう。

本音を言えば僕がその役割を担ぎたかった。だが女性の恨みは怖いからね、譲るよ。


だが、間に合うだろうか? ご老人は実の娘である王妃を見限ると決めた以上、近いうちに行動を起こす。‥‥暗殺か。

それは何としても阻止せねば。ここで計画が頓挫すれば僕の努力が徒労に終わる。




王妃め、隣国の繋がりが断たれたのは誤算だな。味方の陣営は手の平を返したように離反したではないか。これでは碌な動きも出来ないだろう。王妃自らが手を下すしかないのではないか。そのためにも王妃には毒の影響から脱して貰わねば。

…‥‥何としてもレティエルを王妃の元に。

だが今はカレンシアが邪魔して儘ならない。やはりカレンシアは何か気が付いているのだな。


何とかカレンシアの監視からレティエルを連れ出せないものか‥…

時間が無いのが手痛いな。


要の精神支配も通用しないとは‥‥‥化け物じみている。


お読み下さりありがとうございます。

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