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「私はあなたのその言葉で頑張れるから--」
彼女はそう言って街の灯りを背に僕に微笑んだ。
その瞬間、僕の中になんの曇りも無い、ただただ愛おしい
という気持ちだけが込み上げ自然と彼女を両腕で抱きしめた___。
ある初夏の晩、僕は仕事を終え友人と後輩2人と焼肉を食べてながら
「最近仕事どんな感じ?」
「それが聞いてくださいよ!
今日も朝6時起きでめっちゃ疲れたんですよー」
「お前も大変なんだな…」
など他愛もない話をし酒を飲んでいた。
程なくして後輩が
「あ、2軒目どうしますー?」
後輩が唐突に話題を変えてきた。
もうそんな時間か。僕は腕につけている時計を見た。
時計の針は21時30分前を指していた。
「そうだね、次行っちゃうか!」
酒を飲んでいたせいか気分も良くなりまだ飲み足りない様子の後輩達と友人を引き連れガールズバーへと向かった。