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エピローグ
賢王デルマティティディスと、妃である黒き女神セーナ。二人はその類まれなる能力を生かして、ブラストマイセスに繁栄をもたらしたという。
この二人の物語は、この後も永く幸せに続いていく。
しかし、その光に満ち溢れた日々の全てを語るには、あまりにも時間が足りない。
だから、ここでひとまず幕を下ろさせて頂こう。
――人間も魔族も関係なく、国民みな等しく生活を保障され、高水準の医療を受けられる。そんな国が、この広い宇宙のどこかに存在する。
忙しい日々に疲れたら、そんな国で起こったこの物語のことを、少しだけ思い出してみて欲しい。
いつだって、彼女は諦めなかったことを。いつだって、彼は彼女を信じていたことを。




