無色の白花と聖なる黒騎士
俺はヒーローになった。
子供の頃、夢見た正義の味方になれた喜びは確かにある。
それに託された力だから文句を言うなんて失礼なことはするべきではない。
そう、わかっているんだ。
でも一つだけ、不満を言っていいならば――――
「どうして女の子なんだ!」
俺はヒーローになった。
でもそれは夢に描いた格好いいヒーローではなく、小柄で可憐な魔法少女だった。
子供の頃、夢見た正義の味方になれた喜びは確かにある。
それに託された力だから文句を言うなんて失礼なことはするべきではない。
そう、わかっているんだ。
でも一つだけ、不満を言っていいならば――――
「どうして女の子なんだ!」
俺はヒーローになった。
でもそれは夢に描いた格好いいヒーローではなく、小柄で可憐な魔法少女だった。