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理想郷  作者: Zero_One
序章
1/35

初めてのVRMMO

仕事後の僅かな時間で書くので、投稿間隔は長く遅いです。

ストック切れると更に長くなると思います。


そんな私も初めてのVRMMO、至らぬところが目に付くと思いますが温かい目で宜しくお願いします。

 残業。休日出勤。手付かずの有給休暇。

 仕事の管理。部下の管理。

 上司や部下の尻拭い。

 ───この企業戦士の名は播磨(はりま) 元治(げんじ)

 年収はゆうに四桁を超える企業戦士(エリート)


 ブラックな企業では無いにしろ、ホワイトでは無い会社だ。

 世間では名前を聞けばだれでも知っている様な超一流な大企業である。

 俺はその会社の社員だ・・・いや、社員だった。



 子供の頃は運動もでき勉強もできる所謂文武両道の子供だった。

 大学も国内一二を争う様な学校だ。

 成績はトップでは無いにしろ上から数える方が早い程。

 トップの連中は別世界の奴らだ、同じ人間だと思わない方が良い。

 奴らは電脳を超えた向こう側の奴らだ。

 そして一流企業な会社に入った。


 だが内情は酷い物だった。

 平気で同僚や上司を裏切り切り捨て踏み越える奴ら。

 騙す事は悪くない騙される奴が馬鹿だと平気で謳う同僚達。

 そんな日常を疑心暗鬼で過ごした。


 そして辞める時の俺の肩書は課長。

 上からと下からの圧力に精神をゴリゴリと削られる。

 一時期はあまりのストレスに良くない事も考えて仕舞った程だ。

 そんな時にふと目に飛び込んできたゲームの広告。


 そのゲームというのは数年前に始まったVRMMO。

 当時はこれによる騒動も起きていた。

 これの影響で俺自身も忙しくなり、三か月で休日が二日しか無かった。

 思い出したくない過去だ。


 話は戻るがそんなブームをも起こしたゲームだが、数年経っても未だに業界トップを一人歩きしているという。

 ゲームの名はShangri-La(シャングリラ)


 辞表を出した時に一度だけ止められたが、それを拒否すればそこから先は早かった。

 仕事の引継ぎを手早く済ませると、もうこれで良いと明日から来なくて構わない。

 給料はきっちり来月分まで払うと。

 最後に今まで有難う元気でなと、直属の上司であった部長に見たこともない清々しい笑顔でそう云われた。

(最後の最後でズルいなー)

 内心そう思いつつ深い一礼をして、部長の個室を出る。

 いつもしかめっ面で無愛想な部長の違う一面を見た最初で最後であった。


 余りにあっさりとし過ぎて拍子抜けもしたが、これで俺は晴れて無職となれた。


 さて仕事を辞めたし暫くゲームでもしてのんびり暮らそう。

 ゲームの中なら世間の喧騒も気にならないだろう。


 恐らくゲームの中理想郷か、自分でそれが作れたり出来るのだろうと勝手な憶測を巡らせていた。

 ゲームに必要な機器を財力に任せ全てを含めた最高の物を揃え、セットアップもすべて購入店に任せた。


 時は西暦23XX年。

 VRと言う名前だけ残し、機器に関しては色々な進化をした。

 まず寝具に機器が埋め込まれる様になった専用の寝具。

 そこにはいくらゲームと云えど過去に色々な事象が起こっているので、生命安全装置と言われる多くの装置。

 身体や脳の異常を発見すると、現実の専用のセンターに連絡が行く。そして医療班が現地に到着する。

 最後の部分は年間費を払ってつけるオプションで所謂保険の様な物である。

 これが無い頃は発見が遅れ死人も少なからず居たようだ。

 そして危険なゲームはほとんどが廃止されたが、何が起こるか分からないので残ったシステムの一つである。


 そして複雑なセットアップは全て終わった。色々説明してもらったがVR初心者の俺には何のことかさっぱりなので覚えるだけにして考えないようにした。


 最終的に個人情報の入力があるらしく、それは自分で入力して下さいと言われた。


 販売店の人達も帰り、静かになった部屋で最後のセットアップを済ませていく。


 姓名:播磨(はりま) 元治(げんじ)

 年齢:28

 性別:男

 身長:179

 体重:72

 電脳の有無:有

 部位:大脳・中脳・小脳

 詳細:頭頂葉・前頭葉・後頭葉・側頭葉・中脳・小脳の部分電脳


 あとは簡単な質問に答えるとすべてのセットアップが完了しゲームを始める事が出来るようになった。

 俺は迷わずゲームを始めた。



播磨 元治(28)

元企業戦士、現在無職。

貯金:数億

資産:土地を始め様々な貸物件を擁する

住:一軒家(ローン無し) メイドロボ2体所有

以前株で一儲けしている。

現在は株をやめている。

婚歴:なし

電脳:一部

備考:巨乳好き 基本的にケチだが、使う時には使う

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