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5.説明その2

「それでは最後に魔力について説明しましょう。」



おっ、やっと魔力についてか!楽しみにしてたんだよ!!



「魔力とは魔法を使うためには必要不可欠なものです。魔法は魔力を消費することによって使うことが出来るからです。なので、魔力が無いと魔法を使うことが出来ません。…と言ってもこの世界の人は皆魔力を持っているのですが。」


「ふむふむ。」


「ですが、魔力が少ないと使える魔法も限られてきます。自らが持っている魔力の使用量を超える魔法は使うことが出来ません。例えば、魔力が50あったとしても魔法で消費する魔力が100必要の場合、その魔法を唱えることは出来ません。ただし、例外があります。」


「例外?」


「はい。それは詠唱をすることです。詠唱をすることによって大気に漂う魔力が集まり、自らの持つ魔力を超える魔法を使うことが出来るのです。…さすがに限度はありますけれど。」


「大気?大気に魔力があるの?」


「ええ。この世界は人間や動物だけでなく、木や土など万物全てに魔力が宿っています。貴女にはそれが見えるようになっているはずです。目を凝らしてよく見てください。」



私は女神(仮)に言われた通り、目を凝らして傍にあった木を見つめた。


すると、木の中に光る筋があることに気づいた。その光る筋はまるで血液のように木の中を循環している。なるほど、これが魔力か。

ちなみに、地面を見るとなんかもはや地面が光ってるように見えた。しかもその光が動いてるもんだから少しだけ怖くなった。こんなところに立っているのか私は…。



…そういえば、大気にも漂ってるって言ってたな。

そう思い、少し目を凝らすと辺りが薄く、まるで霧のように光って見えた。本当に薄いため、特に視界に支障は出ない。ほんの少し見づらいかな?ってレベル。



「…どうやら見えたようですね?」


「あー、うん。見えましたよ。これが魔力かぁ。」


「さて、さっきの続きですが…詠唱をすることで、大気中の魔力が集まり魔法を使えるといいましたね?実はそれ以外にも方法があるのです。」


「え?そうなの?」


「はい。専用の紙に魔力を込める方法です。魔力を込める作業を何度かすることによって、1度だけ込めた分の魔力を使うことができ、普段なら使えない魔法を使うことが出来るようになるのです。つまり、魔力を貯蓄することですね。まぁ、魔力を引き出す際に詠唱をしないといけないのが少し面倒ではありますが。」


「へー。」


「それと、先程の方法に少し似ていますが……魔法自体を紙に宿す方法もあります。こちらは宿した魔法しか使えませんが、その分簡単に出来ますし詠唱せずに使えるので、先程の方法よりも手間が省けます。」


「へー。」


「……私の話ちゃんと聞いてますか?」


「えっ、あ、ちゃんと聞いてるよ?なんか大変そうだなぁって考えてただけです、ハイ。」



取り繕うようにそう言うと、女神(仮)はジト目でこっちを見た。一応話は聞いてたから許して欲しい。相槌打つのって面倒くさいじゃん?



専用の紙に魔力を込めることで、その分の魔力を一気に使えるようになる…。例えば、小さい火くらいしか出せない人がその紙に何度も何度も魔力を込めたら、紙を使った時だけ炎が出せるとかそういう感じかな。



んで、もう一つの方は紙に魔法唱えたら、その魔法が手軽に使える…。魔力切れとか緊急時にその紙で対応できるとかそんな感じ?



…魔力について聞いてはみたものの、イマイチ実感がわかない。一度も使ったことないってのが理由だとは思うけど。地球でも魔法が使えたらよかったのになぁ……でもそれはそれで大変そうだし、なくて良かったのかもしれない。



…ん?そういえば魔法ってどうやって使うんだ?詠唱って言ってたけど、やっぱり誰かから習ったり、本読んで覚えたりしないといけないのかなぁ…。めんど……ゲフンッ、別に面倒くさいなんて思ってないよ?ハハハ。


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