表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/35

2.思い出した

今日は初めてコスプレをした。…と言っても宅コスだけどね!


中学生の頃からコスプレに憧れていて、ずっとやりたいと思っていた。でも中学生はバイトが出来ないし、お小遣いじゃ全然足りない。そんな理由で中学の頃は諦めていた。え?親に頼めばいいって?いや、親に頼んで買ってもらうのは何か気が引けたんだよ。高いし、私いい子だからね!



そして、高校生になってバイトも出来るようになり、やっと服やウィッグ、メイク道具を買えた。そこから毎日メイクの練習をして、理想通りのキャラになれた。自分でも「本物じゃね!?」と思うくらいだ。



あ、ちなみに私は女子にしては身長が高い方で、顔も中性的だし目も切れ長で、(自分で言うのもなんだが)綺麗な顔立ちをしている…と、思う。そうだといいなぁ。しかも声はハスキーボイスときたものだ。もはや男性キャラのコスプレをするために生まれてきたに違いない。お母さんありがとう。貴女には感謝してもしきれないよ。でも、ショタとかロリとか可愛いキャラが出来ないのが少し残念ではある。



それで、私は、好きな漫画…『始まりの終わり』という(始まるのか終わるのかよく分からん)漫画の主人公サイドのキャラ、『ジーク』のコスプレをした。ジークは少しウェーブがかかった金髪で、青い瞳を持ち、仮面をつけている青年だ。役柄は魔導士で、よく主人公を援護してる。そして、仮面の下…つまり素顔はとてもイケメンです。惚れた。結婚してください。


実はジークって最初は敵キャラだった。でも、よくある感じでなんやかんやあって仲間になった。え?説明が適当?気のせいじゃないかな、ハハハ。



ジークの服装はローブがメインだから、ぶっちゃけるとローブの下は何着てもいいに等しい。だってローブ脱ぐシーン何度かあるけどその度に違う服なんだもん。何だっていい気がする。まぁ、再現に命かけてる人はローブの下も揃えるけど。

ゆったりとしたローブのお陰で体型が隠れる。ダメ押しに胸をサラシで巻けば、これでパッと見は完全に男だ。






…えーっと、コスプレしたその後は……確か猛烈な睡魔に襲われて、「メイク落とさなきゃ…でも眠い…だけどメイクは落とさ……すやぁ…」って感じで寝たような気がする。メイクくらい落とせよ私。




………あれ?そっから先が思い出せないぞ?私は一度寝ると中々起きないからなぁ。寝てる間に何かあったのかな。例えば隣の部屋でガス爆発が起こって巻き込まれたとか?さすがに、そんなわけないか!



「女神様、私寝たところまでしか覚えてません。」



ん?もしかしてコレ夢とかじゃ?なんだ、夢オチか。ふぅ…自分が死んだなんて酷い夢だな。全く、早く覚めてほしいものだ。



「…貴女は眠っている間に死んでしまったのです。」



……は?



「貴女が眠っている間……貴女の隣の部屋で爆発が起こりました。そして、眠っている貴女はそれに巻き込まれてしまったのです。」



はあああああ!!?なんでこういう時に限って予想が当たるのさ!!というか、隣の部屋って確かインチキ科学者もどきだわ!!何アイツ超迷惑!!



「…嘘だと言ってください。」


「残念ながら、事実です。」



震えながら出した言葉は、女神(仮)に一刀両断された。とても辛い。



「……ちなみに、隣の部屋のインチキ科学者もどきの人は?」


「何故か無事です。」



なん…だと…人生って不公平すぎる。でもアイツだけは絶対呪い殺してやる。覚えとけよ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ