小粒な詰め合わせ@Vol.11
■スノウリバー■
染まってしまえ
白く 白く どこまでも
塗りつぶしてしまえ
地上の汚さを 白く美しく
凍てついた空気と共に
埋もれる一時の幻想は
一瞬だけ雪のように清くなれたような錯覚
もっともっと沈んで
もっともっと綺麗になりたい
そしてふっと這い上がって
そのまま何処までも高みを目指すの
白く 白く どこまでも白く
醜さや愚かささえも
儚さも哀れさも
白く
■ファイアネス■
燃えるのは一瞬
琴線に触れたのはいつか
それは私にしかわからない
ただそれがいつだって同じこと
この魂を動かしたなら
燃やされるのを待て
運命の啓示を
心して待て
■擦り切れるボクとキミ■
この世界で愛し合う方法って何だろう
手を取り合って
言葉の弾丸を装填して
愛を語って詰り合って攻撃し合って
嫉妬して幻滅して悲観して
それでも離れられないことが前提なんだろうか
一緒にいることの定義
打ち尽くしてもキリがない愛
きっと僕らはそんな完成形を求めるために
今日も傷つけ合うんだろうね
(C)Aoi Tact
ちょっと不思議な詰め合わせになったかなあと思います。
冬の2月頃の作品ですが、なんとなく「冬期の雪国で温まる作品を~」というより、「暖房ガンガンの部屋でひんやりとした心地になる作品」をよく書いているように思えます。