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始/太陽 夜 月/終

作者: 点々。

この『始/太陽 夜 月/終』は今執筆中の連載小説の登場キャラの過去話です。



この話の元の連載小説はまだまだ執筆途中…(汗)



ある程度書けたら投稿する予定でいます



コレだけではかなりワケわからない作品ですが、良かったら読んでください。

初めに見たものは太陽










広がる空に一点だけ










向日葵達ですら疲れた首を持ち上げ 視線を向ける










そんな










太陽の様な笑顔だった



此処にはなにもない




村の奴らは笑っているが、表面だけ






池のアヒルの様に、上部だけは優雅にしてるが下じゃあ 必死にもがいてる






他人を蹴落とし、蔑み、嘲笑おうと必死にうごめいている




あぁ






醜い




汚い




ヨゴレてる


ここはそんな奴らばかりだ




―――こんにちは―――



一人 孤独/異端 な俺に話しかける?




―――初めまして―――




最初は誰もがこうだった




物珍しさに




道連れ欲しさに




他人を引き込む




―――私は『………』―――




そして最後には



この 異端に気付き離れる




―――貴方は?―――



流れ者だった両親が産み落とした 俺/異物 は、 不思議/暗い な力が宿っていた




あの地方じゃよくある事だ




だが、それをしらない此処の奴らから見ればただの化物に過ぎなかった




両親とも死に一人になった俺をハジメは優しく気遣ってくれた連中も《ソレ》が出始めた頃から…



―――いつも一人ね―――




一年で友人はイナクなり




一年で話しかけるやつはイナクなり




半年で居場所は亡くなった




―――貴方と私って似てるね―――




一人から 本当に 独りになった




それなのに




―――明日もここにいるの?―――




今更近寄るな




ここは俺だけの場所




―――おはよう。今日はなにしよっか―――



なぜ俺は…赦すのか




俺は周りを不幸にする




―――それだけ?―――




あいつは笑い飛ばした



ただ それだけ と



たったの一言で




―――私と貴方は同じなのよ―――




今思えば救われたのかもしれない




壊れかかった



擦りきれ 摩耗し 腐りかけた 心/俺 を救ってくれたのかもしれない




―――貴方の ソレ/力 は確かに人の幸を消し去るかもしれないけど―――




―――たとえ貴方の力が暗く闇くたって―――




―――貴方はまだ光れてるじゃない―――




そいつは生まれつき眼が見えなかった




この世に生を受けた瞬間から暗闇がそいつの…彼女の世界になっていた




―――私には見えないけど、見えるものだって在るんだから―――



それからは



まるで昔に戻ったように




くすんでいた世界が鮮やかに開け、微笑んだ




―――太陽みたいだな―――




―――いきなり何をいうの―――




その笑顔に救われた




―――なら貴方は月ね―――




―――……そうかもな―――




―――暗く陰った空を少しだけど、明るく照しだしてくれるお月さま―――




きっとその言葉に




…いや 初めて会ったときから心奪われていたのかも…奪われていたのだろう 彼女に




―――守るよなにがあろうとも―――




―――…私は―――



―――この力は傷つける為にあるんじゃないんだ。きっと―――




―――………―――




―――頑張って、使えるように傷つけないように守れるように…―――




―――…ありがとう―――






初めて二つの影が重なった日から彼の周りに不幸はなくなった




幸せじゃない けれど 喜びがある生活に











クラククライ夜




セかいは赤ク色づキ…







あの地方ではあることだった




異端狩り






一つの小さな村は瞬く間に 真っ赤な 真っ紅な 炎/悪魔 に抱かれる




中心の 村の中心にある小さな像






周りでは 紅い悪魔が民家を飲み込み 子供を拐い 大人を潰し…




―――何処に…いるの―――




ああぁぁぁ…守れなかった




―――私…は幸せよ―――




こんなにも…!


こんなにも大切なものを!




―――まだ居たかったなぁ…此処に…貴方の場所に―――




真っ赤な月が輝く夜の事




―――貴方は幸せに…これ…からも…ずっとそ…ば………に―――



太陽が 沈んだ/落ちた 真っ赤な真っ黒な夜の事




ああああああぁぁぁあああああぁぁああぁぁ…!!!!!




―――ずっと…好きだっ…たよ…終…く…ん―――




一人/独り の少年の慟哭が始まりの夜に木霊した






…夢を見る……









悲しく哀しく懐かしい夢









彼は忘れない









いくら どれだけ 時が経とうとも







セかいが何回死のうとも









何度殺されても










心/魂 に焼き付いた 記憶/想い は荒さまない







―――嗚呼…今宵も月は紅い―――


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