バロン
ギルティアはすべての銃弾を避けた。
「おまえは魔族だな!残念だったな勇者達はすでに出発した」
ギルティアに撃ったのはアレンの父親前勇者であるバロンだった。
部屋を見渡すとバロンの後ろに母親のマリアが驚いた様子で見ていた。
バロンは攻撃を繰り出そうとした時にマリアに後ろから殴られ気絶した。
「お帰りギル、早い帰りだと思ったら封印が解けたのね私の力が復活したからそろそろくる頃だと思っていたのだけれど邪魔がはいったわね」
そう言うとマリアはバロンの頭を憎々しげに軽く蹴った。
「お母さん、私を元に戻して」
ギルティアは母に頼み込んだが、
「それがあなたの本当の姿よ、それに母さんはもうギルティアの力を封印出来るだけの力はないわ」
「そんなぁ私はどうすればいいのですか?」
「まあとりあえず自分の力を制御することを覚えましょう話はそれからだわ」
マリアは微笑みながら言った。
「そんな時間はありません、ここにはアレン達に黙ってきているのです早く合流しないといけません」
「大丈夫大丈夫、お母さんが昔作った異空間ですればいいの、そこで過ごす時間は現実世界では時が止まっているから」
マリアは軽くそう言い、ギルティアを異空間へと連れて行こうとした。
「バロンさんはあのままにして大丈夫なのですか?」
「いいのいいの、あいつアレン達がいなくなったとたん私に関係を迫ってきたのよいい年してどうかしているわ」
マリアは心底呆れたという様子で言った。
「えっそうなのですか?確かにバロンさんの奥さんは亡くなっていらっしゃらないですが」
「そんなのは気にしなくていいのよ早く始めるわよ」