告白
久しぶりです。
遅筆ですし、読みにくいかもですが読んでやってください
キャミのおかげでネイは一命を取り留めた。
「とりあえず、このおばさんは僕が預かるね。まだ完全に回復したわけではないし……ん?うわ〜、めんどくさい奴らが来た、とりあえず僕は戻るよ。ジェインだったけ…約束は守ってね」
キャミは逃げるようにネイを連れその場から姿を消した。
「ネイおばさんのことは解決したことだし、後は、リリーとアレンに説明しないとな」
ギルティアはジェインの後ろを指差した。そこには必死の形相で走っている二人の姿があった。
「ギルティア、ジェインいきなり行かないでよ」
リリーは喋るのも辛そうに肩で息をしてから文句を言った。
「アレン、リリー私はお前たちに黙っていたことがある」
ギルティアは覚悟を決め全てを話すことにした。
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「多分、みんなは私が何者なのか疑問に思っているのかもしれない。聖なる力のことや今回のネイのこととか。私は「ギルティア、僕もギルティアに話したいことがあったんだそれを先に行ってもいい?」
アレンはギルティアの話に割って入ったが、アレンの意を決した表情にギルティアはこくりと頷く。
「ごめんね、空気を読まないで、でもこれは僕が先に言わないといけないと思うんだ。ギルティアの話を先に聞いちゃうと言えなくなっちゃうかもしれないからね」
アレンはギルティアの目を真っ直ぐ見て、優しく笑った。
「物心がついた時には僕はギルティアの事が好きになってた、ギルティアを守りたい、そばにいたい一心で勇者にだってなった。
ギルティアがアーシェの所に行った時は身が裂かれる思いだったし、いかにギルティアが自分にとって大切な人物なのか改めて身にしみたんだ」
いきなりのアレンの告白にギルティアは顔が真っ赤になりうろたえた。
「ななななな、いいいいいいきなり何をを」
そんなギルティアを無視してアレンは話を続ける。
「僕にとって君はかけがえのない、何よりも変えがたい愛する人なんだ」
「わ、私だってアレンのことを愛しているだから…」
アレンの言葉にギルティアは思わず口をついて出た。
「だから、死のうとしたのかい?」
アレンは口調はやさしいが目は怒っている。ギルティアはこんな様子のアレンを初めて見たため動揺を隠せない。
「何のことだ?わ、私は死のうとなんてしていないぞ」
「魔王族が聖なる武器とともにいるのは自殺行為ではないのか、このまま旅を続けると確実に君は死ぬのではないのか!」
「な、何故それを……リリーか」
ギルティアはリリーをキッと睨みつける。リリーは、ばつが悪そうな顔で俯いた。
「リリーは悪くないよ。僕が無理やり聞き出したんだから。ギルティア、そんなことして僕が喜ぶと思っていたのか?」
「それは…」
「君が死んだら僕が、残された物のことを考えていたのかい、答えてギルティア」
アレンの言葉にギルティアは
『でも絶対に死なないでね勇者に殺されようと思わないでギル姉ちゃんが死んだら俺が魔王になってやるから』
マークの言葉が思い浮かんだ。
「残された物の気持ち、ギルティアが死んだら僕は耐えられない。君が死ぬなら僕も喜んで一緒に死のう」
当時、マークに言われた時は、あの言葉の意味がよくわかっていなかった。
自分が死ねばそれで解決するのだと自分は魔族で魔族は悪で、でもその考えもこの村に帰ってきてから変わった。
今は死ぬつもりは全くないでも、マークの言葉の意味、大好きなアレンのこの言葉にギルティアはただただ涙した。