魔王討伐会議
村長に部屋通され、部屋の中を見回すとすでに仲間の皆と前勇者一行は揃っていた。
「遅いわよメスゴリラ~アレン様に迷惑かけないでよ」
リリーはギルティアが入ってくるなり言った。
「駄目だろリリーこれから一緒に旅をする仲間にそんなことを言っちゃあ」
「ごめんなさい!!アレン様でも、メスゴリラが悪いんですよ」
リリーはアレンに甘えた声で言った。
「会議のことを忘れていた私が悪いんだ。」
ギルティアは何かを言おうとしたアレンを遮り言った。
「それでは皆さんが揃ったので会議を始めましょう」
話を進めたのは黒魔導師のジェインだった。
「僕たちは幼い頃から一緒に修行をしてきました。それは何のためですか魔王を討伐するためですよ!つまらないことで仲間割れしないでください」
ジェインの言葉で一同は黙った。
魔王討伐会議は3時間に渡り行われた。
会議によって決まったことは3つ。
一つは魔王の13人いる子供全てを殺すこと。
これはアレンの父親の提案だ。アレンの父前勇者はギルティアが魔王の子供だと言うことを知らない。
アンがギルティアをおいて行ったことを知っているのはマリアだけだった。
マリア以外は気絶していたらしくアンの回復魔法で復活したマリアは他の仲間を町に連れ戻した。
マリアはその提案が上げられたときは生きた心地がしなかったが張本人のギルティアが一番落ち着いているので何も言わなかった・・・言えなかった。
二つ目は聖なる魔武器を集めることだ。聖なる魔武器は光の魔法の力を高める効果と邪悪な魔力を喰らう効果がある。
要は、聖なる魔武器は魔族の側にあるだけでその邪悪な魔力を喰らい殺す事が出来るし、少し傷を付けるだけでも致命傷を与える事が出来る・・・らしい
3つ目は死なない事と決して仲間を裏切らない事だ。
以上3つが会議で決まったことだ。
そして、翌日。
勇者一行は村人や両親に見送られ旅だった。