聖女⁈
一週間ぶりです。
読んでやって下さい
意味深にいったマークだったがギルティアはまだ重要性に気づかない。
「ふふふふふふふ、魔族なのに聖だなんて笑える話だな、いや実は悪いのは人間だから合っているのか?という事は聖なる武器も違うのか?」
見当違いの事を悩んでいる様子だ。
「ギル姉ちゃんって結構馬鹿なんだな…」
あまりにもギルティアが理解してくれないためマークは頭が痛くなってきた様子だ。
「もう、分かり易く言えばギル姉ちゃんはお姫様なのしかも立場的に聖女」
「ははははは、私が聖女?馬鹿も休み休み言え」
ギルティアは完全に呆れていた。
「ば・か・なのは・ギル姉ちゃんだろ!聖魔族、人間で言えば天上人なの分かった。そもそも聖魔族自体神の代弁者と言われる種族で………」
ここからマークの魔の一族と人間の歴史講座が始まった。
マークの話を分かり易くすると。
まずこの世界を作ったのは二つの神お互い対になる神、それぞれが表と裏で反対。光の神ユラシル、裏の神シルトス。
ユラシルは山を作った、シルトスは海を作り、またユラシルは昼を作りシルトスは夜を作った。
やがてユラシルは人間、妖精、精霊を作った。
それと同じ時期にシルトスは魔の一族、竜族、獣族を作った
お互いが正反対好きな物は正反対もちろん嫌いな物も正反対なのでお互いに争う事も無く生きていたがやがてその平穏は崩れさる。
魔物の登場だ魔物は何処からとも無く現れ命ある物を奪って行く。
当時のユラシルの代表であった人間は言った魔物は魔の一族に違いない、当時のシルトスの代表であった魔の一族は言った魔物は人間が作ったのだと、お互い疑心暗鬼になり協力する事無く争いばかりが増えていく。
その争いに心を痛めた二人の神がこういった。
「争いをやめなさい、止めるまで私達はこの世界から立ち去ろう」
初めこそ争いは止まったがすぐにまた始まった。
遂に二人の神は世界から立ち去ってしまった。立ち去る時に二人の神は観測者を置いて行った。
魔の一族側には聖魔族を人間側には天上人を
二人の神は二つの種族に言った。
「我が子達が協力し合える時再び私達は戻ろう」
二つの種族はその時が来るのを願っていたが結局今の今まで再び協力し合える事は無かった。
という神話だこの話は小さい子供だって知っている筈なのになぜかギルティアは知らなかった。
「で私の母がこの聖魔族だというのか?だから無条件で魔の一族は歓迎すると…」
「うん、そうだよ。アーシェ姉ちゃんからそう聞いているんだ」
「馬鹿馬鹿しいなんの冗談だそれは、私が聖女だとそんな訳あるか」
ギルティアは信じようともしない。
「はぁ…まったく。ギル姉ちゃん、異様に動物に好かれるでしょ」
マークはため息をついた後ギルティアに質問し始めた。
「ん?そう言えば良く食べ物をくれるな…」
「枯れてる草花を触ると草花が元気になるでしょ」
「魔王族なら当然の事だろ」
「……毒や瘴気を浄化出来るでしょ」
「魔王族なら出来るだろ」
ギルティアは当然の事に言った言葉にマークは
「出来ねえよ、ギル姉ちゃんの中で魔王族どうなってんだよ」
と耐えきれず突っ込んでしまった。