駄目なんだ
久しぶりの更新です。
お待たせしました、別の作品が終了しましたのでこれからはこっちに本腰を入れて頑張りたいと思います。
とりあえず今日は短めです。
「な、何を可笑しなことを言っているのだ」
ギルティアはハハハと誤魔化すように笑った。
「誤魔化さないで私が知らないとでも思ったの?言っとくけどあんたが魔族だって事はとっくの昔に気づいているわよ」
ギルティアは驚きのあまり何も言えず立ち尽くしていた。頭の中で色々と打開策を考えるが思い浮かばないそのまま時間だけが過ぎていく。
「・・・・いつから気づいていたのだ?」
色々と考えて搾り出した言葉、ギルティ アは自分で他に言うことはなかったのかと自分に対して怒りを覚えたが咄嗟に出たのがこれだった。
「5年前には気づいてたわよ、そうね初めはあんたとあんたの両親が全く似てないことに疑問を感じたのが始まりかな。あんたさアレン様との稽古手を抜いているでしょ?」
「!?」
いきなりのリリーの指摘にギルティアは固まる。
「図星ね、まあアレン様やジョインは気づいていないみたいだけどね。そこで私はあんたのことを調べることにしたの恋のライバルってこともあったし、であんたの血液を調べると面白い結果が出たのよあんたが魔族だってね」
リリーは自信満々に言い切った。
「・・・そうかだからリリーは私のことが嫌いなんだな」
ギルティアは諦めたかのようにポツリと呟いた。
「な、なにいってんのよ私があんたが嫌い?そんなわけないでしょ!!」
ギルティアの言葉にリリーは驚きと怒りを混じった表情で叫んだ。
「あんたいつもそんな風に思ってたの?」
「しかし、リリーはいつも私を目の敵にしていたではないか」
リリーは信じられないと言いたげな表情でギルティアに言った。ギルティアも同じ様に言い返す。
「そうだけど違うわよ、敵対してたのはあんたがアレン様の事好きだからよ」
「ななななな、なんでっ知っている?」
「何でってあんたがアレン様が好きな事に気づいてないのアレン様ぐらいよ」
リリーは呆れた様子で言った。
「そんな訳だから私はあんたが確かに嫌いよ、でもそれは恋敵だからよ。それを抜きにしたらその……結構好きよあんたの事…だからそんな事言わないで」
「本当か?」
ギルティアは途端満面の笑みを浮かべた。
「えっ…そうよ」
普段無表情のギルティアが一転してそんな表情を作ったのだからリリーは驚き戸惑う。
「私もお前が好きだぞ今まで言えなかったが、私の事を嫌いだとずっと思っていたからな」
「なによ…恋敵なのは変わらないんだから」
リリーは拗ねた様に言った。
「その点は安心して良い」
「何故なの?」
リリーはギルティアの言葉に首を傾げた。
「分かるだろう、アレンは勇者で私は化け物だ。元々一緒に居てはいけないんだ。最後まで側にいれればそれで良い」
ギルティアはあえて自分の事を化け物と言った魔王だなんていくらリリーだからといって言える筈が無い。
「なに言ってるのあんたは化け物じゃないじゃない、それにあんたの気持ちはどうなるのよ、アレン様の気持ちはどうなるのよ」
リリーは瞳に涙を溜め言う。
「何を言っているのだリリー私は…」
「もうなに泣いているんだ!もう嫌やっぱりあんたなんか嫌いよ嫌い」
リリーは走り去ってしまった。
「リリー、駄目なんだ私は魔王なんだもう戻れないんだ」
ギルティアは自分にしか聞こえない声で呟いた。