痣
本当に久しぶりの投稿です
お待たせしました( ´ ▽ ` )ノ
「そこの青年ちょっと待ってくれ」
ギルティアは青年を呼び止めた。
「あっ!勇者の。俺の事信じてくれてありがとな他の連中は俺の事全然信じないで魔王の娘なんか信じるんだぜまあ、これで村は平和になるよあれ?勇者達は?」
「アレン達は村長に挨拶をしている、今は私独りだ」
ギルティアはアレン達から離れて単独で青年に近いた。
「君に聞きたい事がある少し良いか?」
「ん?なんだ別にいいけど」
ギルティアは青年と人気のない場所に移動した。
「あれなんだ?そう言う事か、だったら早く言ってくれよな」
青年は何を勘違いしたのかいきなりギルティアに抱きつこうとした。
“バギッ”
「なにすんだよ!」
青年はギルティアに殴られ倒れた。
「それはこちらのセリフだ何を勘違いしている、私は話を聞きたいと言っただけだ」
「なんなんだよ!勇者の仲間だかっらって調子に乗るなよ男と女の違いを見せてやるよ」
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ギルティアに完膚なきまでに叩きのめされた青年は少し静かになったがまだ懲りていないらしくニヤニヤと笑っていた。
「君は何故アーシェが魔王のしかも五番目の娘だと確信していたんだ?」
「べ、べ別にいいじゃねえかそんなこと」
明らかに怪しい青年にギルティアは尚詰め寄った。
「良くないな、アーシェは確かに魔王の五番目の娘だったが普通見ただけで魔王のしかも五番目の娘だなんて分からないんだ。この事が分かるなんて君は何者だ?」
「何者でもねぇよ、俺は善良なこの村の村民だよ」
青年は強がっては見せたが声が震えていた。その様子を見てギルティアは後もう少しだなとニヤリと笑う。
「分かった、言い方を変えようアーシェが魔王の娘だなんて知っていた君は魔族だなそうとしか考えられない」
「な!?そんな馬鹿なことある分けないだろう」
青年は信じられないといった表情だ。
ギルティアはそんな青年に近づき片手で胸倉を掴み締め上げる。
「魔族め、この私が成敗してくれる」
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ギルティアの脅し?が効果抜群だったらしく直ぐに吐いた。
何故青年はアーシェが魔王の五番目の娘だと知っていたのかと言うと。
覗きだった。
青年はアーシェが好きだったらしくアーシェをストーカーしていた。
青年はアーシェの湯呑を覗いた際アーシェの右太ももにある痣を見たから気づいたらしい。
ばつが悪そうにしている青年にギルティアはさらに尋問した。
「その痣がどうした、何故それで魔王の五番目の娘だと気づく?」
「・・・・知らないのですか?」
青年は本当に驚いた顔で言った。
「良いから答えろ」
「魔王族や魔族達には痣があるのです」
青年は正座し背筋をぴんと伸ばして言った。
「痣?」
「魔王族や魔族達には生まれつき痣があるのです。でもこの痣は普通にしてても見えない痣です、痣が見えるには二つの条件があります、先ずお風呂に入れば痣が浮き上がります、あと魔力を使用していると浮き上がります」
青年は話を続けた。
「魔王族や魔族達にあるこの痣には3種類があります魔族の痣、魔王族の痣、魔王の痣、基本的な形はそれぞれの形がありますが、色や大きさなどは強さによって違います、説明すると長くなるので省きますが、魔王や子供達はこの痣を一般に公表しています、公表する事によって魔族たちに自分の力を見せ付け牽制でき無駄な争い避けるのです」
先ほどと打って変わって真面目なようすで説明する青年を不気味に思いながらもギルティアは先を早く話せと急かした。