素直な気持ち
今回は短いです。
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アーシェの家が見え始めると落ち着いたのかアレンは速度を緩めた。
アーシェの家につくと一度立ち止まり大きく深呼吸をし息を整える。
(なにを焦っていたのだろうギルティアが殺されるなんて事はあるはずないのに・・・ん!この臭いはまさか!)
血なまぐさい臭いが鼻腔をくすぐるギルティアの死が脳裏に浮かんだアレンはノックもせずドアを開けた。
「・・・・・ギルティアそんな・・・・・」
ドアを開けるとそこには血塗れの剣を握ったギルティアと一目見て死んだとわかる変わり果てた姿のアーシェがいた。
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アレンはなぜこんな事をしたのかギルティアを問いつめた返ってきた答えは旅をする前にした約束の事だった。
淡々と答えたギルティアがまるで別人のように感じた。アレンの知っているギルティアは感情こそは乏しいがそれだけだ、全くの無表情ではなく翌々観察してみると微かだが違う。
だが今のギルティアの表情は全くの無表情まるで氷の仮面でも被っているようだ。
「つまり、そういうことだ・・・・・ボソッ」
後半は何を言っているのかは聞こえなかったがそう言っているギルティアは幼い子供がお願い嫌わないでと言っているような表情だった、無表情から一転そんな表情をしたギルティアに抱きつき何があっても自分はギルティアを嫌うことはあり得ないと耳元で囁きたい衝動に駆られるがそれを理性が無理矢理押さえ込むそんな事をすれば今までの関係が終わってしまうからだ。
「・・・私が憎いか嫌いになったか?」
ギルティアは弱々しく呟くように言った、その言葉を聞いたアレンは理性を失った。
アレンはギルティアをキツく抱きしめた。
「何があっても僕は君を嫌ったりしないだからそんな顔をするな」
アレンは耳元で宥めるように囁いた。
「・・・・・・うん」
ギルティアは素直になりそっとアレンを抱きかえした。