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正直な気持ち

今回はアレン視点です。


沢山の閲覧ありがとうございます!


アレンは焦っていた。あのまま二人にしてよかったのか、もしギルティアがアーシェに殺されてしまっていたらと考えたくないのにそんな不吉な事ばかり考えてしまう、実際つい最近ギルティアが突然居なくなってしまった。

戦いの最中での出来事だったので誰もがギルティアは死んでしまったのだと思った。


結局勘違いだったがそう思ってしまったときの絶望悲しみ魔族に対する憎しみは表しようのない物だった。


あの時如何にギルティアは自分にとってかけがえのない人物だったかに気づいた、いくら鈍感で馬鹿でもその感情はただの仲間に向ける感情ではないことも気づいた。


あの時初めてアレンはギルティアは自分にとってどれだけ大切で何よりも代え難く誰よりも愛しく思っている事に気づいてしまったのだ。



不吉な事ばかり考えていたからか宿屋に戻っても落ち着かず食事も喉を通らない。


ギルティアを失ってしまったらと思うといてもたってもいられなかった。


(やっぱり心配だアーシェのところにいかないと)


そう思いアレンは立ち上がった。


「アレン様何処に行かれるのですか?」


「ご飯も食べたところだから食後の運動でもしようかなって思ってさ」


アレンは嘘をついた、リリーはギルティアのことをよく思っていないらしく自分とギルティアを離したがる、だから今ギルティアのところに行くと言えば止めると思ったからだった。


まあ、実際はリリーはアレンが思うほどギルティアのことが嫌いではないむしろ好きな方だ。


ただ、恋敵として敵視していてアレンとギルティアを離そうとしている、リリーはアレンとギルティアがお互い惹かれあっているのがわかっていたからなのだがそんなことは

この鈍感な勇者はわからないようだった。


「私もご一緒します」


リリーは案の定アレンについていこうとする。


「駄目ですよまだ食事終わってないじゃないですか」


ジェインはリリーの前に置かれた大量の料理を指さし言った。


「ん~、ジェインが食べればいいじゃない」


「こんなに大量には食べれませんリリーが頼んだのですからリリーが食べてください」


「ぶ~、わかったわよ食べればいいのね食べれば!ごめんなさいアレン様私は後から追いつきますから先に行っててください」


そう言うなりリリーは食事を再開した。


アレンは急がずゆっくり食べることを伝えるとすぐに宿屋を出た。


アレンは出てすぐは歩いていたがやがて早歩きになり仕舞には全速力でアーシェの家に向かっていた。


心の中でギルティアの無事を祈りながら・・・


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