約束
「ま、そう言うことだから」
と言うとアーシェはギルティアに剣を無理矢理握らすとまたもや姿を消した。
「ちょちょっと待ってくれ」
ギルティアはアーシェを引き留めようと手を伸ばしたが後少しの所で空を切った。
”ガチャ”
ドアが開く音がした、まさかこんなタイミングで誰だと思いギルティアは音のする方へ振り向く。
「・・・・・ギルティアそんな・・・」
そこにいたのは勇者アレンだった。
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「これはどう言うことだ?」
アレンは怒りと疑問そんな感情がごちゃ混ぜになった表情で言った。
ギルティアははぁと小さくため息を吐くと諦めたかのような表情で口を開いた。
「別に・・・見ての通りだが?」
「ギルティア!君は任せてくれと言ったそれが答えか」
アレンはギルティアの態度に怒りの形相で叫んだ。
「アレン、私達が旅にでる前の3つの約束は覚えているか?」
「3つの約束・・・ああ、勿論覚えている」
ギルティアのいきなりの質問にアレンは戸惑いながらも答えた。
「だったら、今すぐ言ってみろ」
ギルティアは無表情で言った、ギルティアは感情表現が乏しい、だがアレンや仲間の前でなら表情らしい物を見せるなのに今のギルティアは全くの無表情。
その様子にアレンは益々困惑しながらも答えた。
「確か、聖なる魔武器を集めることと死なないこと仲間を裏切らないこと・・・13人いる魔王の子供を全てころすこと」
言っている内に気づいたのか声が段々と小さくなっていった。
「つまり、そういうことだ・・・ボソッ」
ギルティアは後半はアレンに聞こえないくらいの音量で言った。
ワタシモコロサレナケレバイケナインダ
と。