魔王決定?
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ギルティアは自分が置かれている状況が全く分からなかった。
自分は魔王になると宣言したがそこから何が起こったのかあまりにも話が早く進みすぎて理解できなかったのである。
まあ、ギルティアを無視して会話を進めていた前魔王とアーシェが全般的に悪いのだけれど。
アーシェと前魔王が会話している時ギルティアはアレンや仲間のことを考えていた。
(私が実は魔王族で私が魔王になると言ったらアレンはなんて言うだろうか・・・だめだだめだアレンに嫌われてしまうそれだけはさけないとリリーやジェインにもなんて言えば・・・やっぱり魔王になるのはでも皆を救うのにはこの方法しか・・・いやいややはり・・・)
一人考え込んでいるギルティアはアーシェの事を完全に無視していた。
だが、アーシェは無視されているとは気づかずギルティアに何か重要な話をしている。
「おめでとうギルティアこれであなたは立派な魔王よ」
「えっ、いまなにか言ったか?」
アーシェのその言葉にやっとアーシェに目を向けたギルティアだがもう時はすでに遅く話がかってに進みついていけなくなっていた。
「だから、おめでとうあなたは立派な魔王よと言ったのよ」
「すまない、意味が全く理解できないのだが」
そんなギルティアにアーシェは馬鹿な子とでも言いたげな視線でギルティアを見つめる。
「いやいや、魔王はゼムだろ私は確かに魔王になるとは言ったがまだなってないぞどこでそんなことになったのだ」
「先ほど説明したじゃない、お父様の力を受け継げば正式に魔王なの。ゼムは確かに今は魔王だけれどあなたがお父様の力を受け継いだ時点であなたが魔王なの!分かった?」
「ということはだな、先ほどまでは魔王決定戦で勝ったゼムが魔王だったが今は前魔王の力を受け継いだ私が魔王って事なのか?こんな簡単でいいのか」
ギルティアは困惑の表情で言った。
「まあ、簡単に言えばそんな感じかな本当はゼムが魔王決定戦に勝った時点でお父様は力を与えなくちゃ駄目だったのに与えなかっただから荒れたゼムはますます凶暴凶悪になったとか他にも色々あるんだけれど今はそれで良いわ」
アーシェは時間を気にしているのか口早に説明した。
「とにかく簡単でも何でも今現時点であなたは魔王なの!分かった?」
「・・・・・」
アーシェの気迫に押されたギルティアは黙って頷くことしかできなかった。