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魔王の娘
”魔王の娘”
ギルティアがこの事を知ったのは、ギルティアが6歳の誕生日を迎えたばかりの頃だった。
___ 10年前 ___
「おかあさん~どうしようへんだよギルはどうなっちゃうの?」
ギルティアは泣きながら母親のマリアに泣きついた。
マリアはギルティアの姿を見て驚いた。
「ギルいつからそうなったの?」
「わかんないわかんないよ」
ギルティアの姿は人間ではなくなっていた。
髪の色は綺麗な黒色だったのが白銀に変わっていた。
瞳の色は赤色だったのが、右目が緑、左目が青色に変わっていた。
極めつけは肌の色と耳、肌の色は魔族特有の透き通るような白い肌、 耳も魔族特有のとんがった耳をしている。
「ごめんねギル、お母さんギルにずっと黙っていたことがあるの・・・」
マリアは真剣な表情で言った。
「ギルはお母さんとお父さんの子供じゃないの」
マリアはゆっくりとギルティアに分かりやすく話し始めた。