告白
「なによ、もしかしてあなたが私を殺してくれるの?」
アーシェは皮肉めいて言った。
「もうやめてください、あなたがやっていることは全て無駄なことなんです」
「あなたに何が分かるのよ私のせいで妹はティアは死んだのよ」
「死んでいません、だから無駄なんです」
ギルティアの言葉にアーシェは怒り、今までは人の姿だったが魔王族の姿になった。
透き通るような白い肌、耳はやはり尖っている、髪の色はギルティアとは違っていて燃えるような赤い髪、瞳の色は金色で怒りの形相でギルティアを睨みつけている。
「適当なことをいったら殺すわよ!私は今までたくさんの人間や魔族を殺してきた。あなたぐらいすぐにでも殺せる」
アーシェは怒り狂っている。
「適当ではありません、あなたの妹の名前はギルティアそうですよね?」
「何故?ティアの名前を知っているの」
アーシェは困惑の表情を浮かべた。
ギルティアはアーシェの大切な妹が自分だととっくに気づいていた、最初に会ったときにどこか見覚えがあった気がしたが話を聞いているうちに確信した。
アーシェが自分のことでこんなに苦しんでいるのがいたたまれなくて何も言えなかった。
「ギルティアは私です姉さん」
ギルティアは変化の魔法を解いて自分の本当の姿を現した。
白銀の髪は昔と変わらず煌めいている、左右違う瞳の色右目が緑左目が青なのも変わっていない。
「これで分かりましたか姉さんだから自分を傷つけないでください」