殺さない!
久しぶりの投稿です
お待たせしました
皆はゴクリと生唾を飲み込んだ。
「そそんなことは百も承知です。僕たちは魔王族を滅ぼすために旅をしているんですよ」
ジェインは明るく言ったが声が若干震えている。
「そうよ、魔王が来ても私達なら平気よへっちゃら」
リリーも声を震わせ言った。
「そんなことはどうでもいいの早く私を殺さないの? あなた達はそのために旅をしているんでしょ私達を滅ぼすためでしょ」
アーシェは急かすように言った。
「そのことでしたらもう終わっています、あなたは殺さない」
アレンはきっぱりと言い切った。
「な!私は魔王族よあなた達は魔王族を殺すために旅をしているってその眼鏡をかけた子も言っていたじゃない」
「ジェインです!確かに僕たちはそのために旅をしています。ですが何もしていない無抵抗の人を殺すのは悪のすること、僕たちは自分の信じる正義があるのです」
ジェインは堅く拳を握りしめ言った。
「まあ、そう言うことあんたのその様子じゃあまずこの町の人は殺さないでしょう殺す気だったら私達が来る前に殺しているでしょうから」
リリーもジェインの後に続いて言った。
「それでは僕たちはこれで失礼します、あの青年には魔王の5番目の子供ではなかったと言っておきます」
アレンは笑顔で言った。
「駄目よ駄目、私は私は魔王の子供早く殺してよ」
アーシェは泣きながら訴えかける。
「私は自分では死ぬ勇気さえない臆病者、そんな私は生きる資格なんて無い私のせいでティアは殺されたのに・・・」
アーシェは泣き崩れた。
皆は帰ることも出来ず困ったようにその場に固まった。
「ここは私に任せてくれ」
ギルティアは言った。
「私は何もしていなかった何も言えなかったからな・・・」
ギルティアは恥ずかしそうに俯きながら言った。
「皆は宿屋に戻っておいてくれこのままにしておいたら何をしでかすか、自棄になって村人を殺されるかもしれない、とにかく私に任せてくれ」
「分かったここはあんたに任せるわ、私達は宿屋に戻ってご飯でも食べるわ。さあ、あんた達いくわよ」
ジェインやアレンは何か言いたげだったがリリーに連れられ出ていった。