仲間
ギルティアはどうすれば良いか分からなかった。
あの女の人は確実に魔王の5番目の子供だが村人が言うには悪い人ではないらしいし実際何もしていない、アレンに言うべきかどうか迷っていた。
「あの人は5番目かどうかは分かりませんが魔王の子供ですね」
ジェインが自信ありげな様子で言った。
「なんでわかんのよ!適当なこと言わないでよただでさえ嘘情報をつかまされたんだから」
リリーが不機嫌そうに言った。
「僕には分かります、説明は出来ませんが分かるんです! 信じて下さい」
「分かったよみんなジェインを信じてみよう」
「アレン様、そんな奴の言うことなんか信じなくてもいいのに」
アレンの言葉にリリーはぶつぶつと言った。
「リリー、仲間を信じなくては旅なんか出来ないよ魔王も倒せないいいのかそれで」
アレンは優しい口調でリリーに語りかける。
「うっ、分かりました信じてみます。ジェイン違ったらどうなるか分かってるよね?」
「良いですよ、どんな罰でも受けますよ」
「その言葉に二言はないわね」
「男に二言はありません」
二人が言い合いをしているのをギルティアは複雑な気持ちで見ていた。
(やはり、ジェインは魔族私はどうすればいいんだ?)