嘘
「別に忘れたわけではない」
「そうよ、ただ影が薄かっただけなんだから」
ギルティアとリリーはフォローをしたが、リリーのは傷口に塩を塗っていた。
「僕だって心配しましたよ、ギルティアさんが居なかったのでみんなで探したんですよそしたら魔族同士殺し合いをしていたんですよ僕たちと戦っていた魔王の子供を殺した魔族は何故かギルティアさんの剣を持っていたので、殺されたんじゃないかと・・・」
ジェインは泣きそうになりながら言った。
「そうよ、目覚めたら私たちしか居なかったしギルティアあんたどこに行っていたのよ?」
リリーは不思議そうに言った。
「私もよくわかっていないんだ、気が付いたらあそこにいた」
ギルティアは嘘をついた。
「ふ~ん、そうあんたがそういうなら信じてあげる」
リリーはギルティアの嘘に気づいていたようだった。
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ギルティア達は宿屋を出た。
「こんな所に町があったのだな」
「運が良かったよ、天は僕たちに味方しているよ」
アレンが笑顔で言った。
「これからどうしますか?僕たちがやったわけではないですが、魔王の子供2人死んだ。大きな進歩ですよ」
ジェインは鼻息荒く言い次に行こうと張り切りだした。
「ジェイン、落ち着け調子に乗ると痛い目にあうぞ」
ギルティアはジェインの方に手を置き落ち着かせようとした。
「!?」
ギルティアは触れてすぐ手を引っ込めた。
「どうかしましたか?」
ジェインは不思議そうに言う。
「ジェイン、いや何でもない気にするな」
ギルティアはそうは言ったものの内心混乱していた。
(どうしてなんだ?何故ジェインも魔族なんだ?)