(偽)最終話 さらば、しのぶ‼世界最強の男よ、また会う日まで‼
「ちわー‼邪神イーツでーす‼」
さとしとしのぶの前に例の邪神チンチンカユイカユイが現れた。
「ご注文の一蘭のラーメン、持ってきましたー」
まずさとしがしのぶの方を見た。
「おい、しのぶ。お前が頼んだのか?」
さとしは露骨に機嫌を悪くしていた。
彼は古式ゆかしい中華そば派なので豚骨ラーメンのアンチだったのだ。
「いや違う。つーか…」
どおおおおおおんっ‼
前回同様に世界が燃え尽きていた。
しのぶとさとしは超人的な身体能力を有していた為に助かったが、りんや金糸雀姫は消し炭になっている。
「また、こんな最後…」
「パンナコッタ食べたい‥」
りん、金糸雀姫、やよい、その他再起不能‼
「仕方ねえな…」
しのぶは相手の思い違いとはいえバイトテロを起こされてはたまらないので財布から五千円札を出した。
一蘭はラーメン一杯で1500円くらい取られるのでこのくらい出しておくのが良いだろう。
行った事無いから知らんけど。
「お客さーん、クレカでお願いしますよー。自分、現金持ってないんですってー」
しのぶはクレカを持たない主義だったので、さとしの方を見る。
さとしはリュックサックに入っていたニンテンドースイッチを渡した。
「え?」
「毎度―」
邪神チンチンカユイカユイは会計を済ませると満面の笑顔で自転車に乗って異次元空間に入って行った。
後にはラーメン二つと領収書が残っている。
「まあ、食おうや。俺のおごりでいいぞ」
さとしは環境面に配慮してMY箸を使う。
しのぶは普通に割り箸を使った。
ずずずず…。
あの仕切りのついた個室仕様の店で食べたいな。
しのぶは味玉を食べながらそう考えていた。(味玉を最初に食べる派)
「最近はスイッチで会計まで払えるんだー」
それは知らない。
…。
こうして二人は仲良くラーメンを食べた。
その後、二人がどうなったのかは誰も知らない。
本編は6月29日0時0分に投稿されます。




