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忍法 その17 対決金髪白ビキニロリ美少女‼ ~しのぶ(※前世 ふじわら巨根斎)VS 金糸雀姫(※前世小金井伝馬)‼~


 「見ろ、若造。この鍛えに鍛えまくった鋼のマッスルボディを‼」


 ムキムキムキムキィッ‼


 俺は全身の筋肉を隆起させて、これでもかというくらい金糸雀姫を威圧する。


 「もはや、この俺…ふじわら巨根斎改めふじわら金肉斎の前では忍術などまやかしにすぎん‼」


 すると金糸雀姫はひどく冷めた表情で告げた。


 「美しくない」


 確かにッ‼‼


 

 どおッ‼


 俺は地面に豪快に崩れ落ちた。


 「だが不死鳥の如く蘇る俺ッ‼」


 俺は片膝を支えにしてすっくと立ち上がる。

 目の前には遥かな高みから俺を見下ろす白ビキニ傲慢ロリ姫がいた。


 「もう一度、言うぞ。ふじわら巨根斎改め筋肉馬鹿よ。今のお前は醜い。この世のあらゆるものに対して需要がないのだよ‼」



 ガガガーン‼



 何たる屈辱‼

 このような脊髄反射だけで生きていそうな全裸のアホに正論で突っ込まれるとは…ッ‼


 穴があったら貴様を埋めるぞ、小金井伝馬ッ‼


 「いいか、覚えておけ唐変木。私は現世においてまたもやこの世の真理に到達したのだ。それは…」


 「それは⁉」


 「可愛いは正義‼」


 「正論か‼」


 「そして不細工は死sるのみ‼」


 「また正論かあ⁉」


 「最後にあくまで全裸が前提条件だが」


 俺は金糸雀姫のパンツの紐を掴んでからそのまま持ち上げて、近くの家の壁に叩きつけた。


 「ごふあッ‼」


 金糸雀姫は背中を打ちつけられて吐血した。

 俺はそのまま奴の脇から手を通して鯖折りを極る。

 金糸雀姫はじたばたと手を動かして逃れようとするが、巨岩を爆砕する俺のパワーの前では全く歯が立たない。


 「このまま背骨をへし折ってやるわい‼」


 俺は口の端を歪めながら両腕に力を込める。

 感覚的に金糸雀姫は俺の力にいくらか抗っていた。

 外見は萌え萌えの金髪ロリ娘だが、中身は刃金の里の筆頭忍者、小金井伝馬に相違あるまい。

 

 手加減無用。


 俺はさらに力を込めた。


 「伸びろ、紫電一文字…」


 金糸雀姫は封じられた法の手で短く掌印を切って紫電一文字に霊力を送り込む。

 主の霊力が通った神殿一文字の刃は即時に天に向かって伸びた。


 ずばっ‼


 宝刀は俺のわき腹を一瞬で斬り裂く。

 だが、まだ離しはしない。


 「薙げ…」


 金糸雀姫は人差し指と中指を揃えて左から右へと切る。

 その動作に呼応した紫電一文字は俺の脇から銅を皮一枚で斬り裂いた。


 「流石は伝国の宝剣。やりおるわい…」


 俺は傷口を抑えながら後退する。


 見誤った。


 紫電一文字は念を込めれば並の剣士ほどには斬る事が可能な武器だったのだ。


 「私を舐めるなよ、妖怪変化。五行を結ばずとも忍術は使いこなせる」


 「では次は忍法勝負と行こうか。童子わっぱ


 俺は陰遁の術で傷を塞ぐと両手で掌印を組む。

 忍術は他の法術と違って詠唱の代わりに特殊な印を結んで術を行使する。

 集中力を高め、体内のチャクラを回して”門”を開くのだ。


 「陰遁 九尾の黒炎の術」


 俺は脳裏に黒い九尾の狐の姿を思い浮かべてチャクラを練り上げる。


 九尾の黒炎の術は見た目こ火行の術に近いが本質は憤怒の憎炎、水行の術では解除できない。

 口に息を含み、一気に吐き出す。


 「流石はふじわら巨根斎。だが私と紫電一文字を甘く見るなよ?この刃は神威かむいをも断つ」


 「チッ」


 幻想斬イマジンブレイカー、この世ならざる術理で動く者を例外なく断つ、世界を終わらせる武器。

 かつての俺が紫電一文字を求めた理由はそこにある。


 「かあっ‼」


 十重、二十重と己を取り囲む火炎の陣を切り捨てる金糸雀姫。

 これで変態で無ければ俺の肩腕にしてやっても良かったんだが…。


 「った‼」


 俺の眼前に現れ、刀を振り上げる。


 だが甘い。


 かつての俺は後衛のデバフ担当の魔術師だが、今はバリバリの前衛職「力士」だ。


 「ぬん‼」


 カウンターで頭突きをかましてやった。


 「ぱごあ⁉」


 少女には似つかわしくない悲鳴をあげながら金糸雀姫は大きく仰け反る。

 鼻血をだくだくと流す程度の怪我で済んだのは奴の所有する固有の奇門遁甲の術、金遁の効果によるものだ。

 頭骨を一時的に金属に変えてダメージを軽減したのだろう。


 「喉輪落としじゃあああああっ‼」


 俺は術を解かない金糸雀姫の喉を掴んで持ち上げる。

 これでは体内でチャクラを練り上げる事は出来ても九字を切る事は出来まい。


 「どすこーい‼」


 俺は金糸雀姫の喉を限界まで締め上げた直後、後頭部から地面に叩きつけた。


 「げはあっ‼」


 「ぐははははっ‼女子供と言えど勝負と為れば情け容赦は一切かけぬ、これがしのぶの電車道じゃーい‼」


 俺は金糸雀姫の顔面めがけて足を振り下ろした。


 がすっ‼


 金遁の術を解いていない為にダメージは緩和されたが奴の顔面は「ドカベン」の「山田太郎」みたいな顔になっていた。


 「貴様、猫猫まおまおだってここまで酷い目には遭わされんかったぞ…」


 金糸雀姫は過呼吸状態で呻く。


 「クックック。『薬屋の独り言』、原作、アニメ、Web版ともどもよろしく‼」


 ふじわらしのぶは「薬屋の独り言」を応援しています‼

好きなキャラ?高順。次点で羅漢。

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