表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/77

3 夢じゃなくてもいいかもしれない

 

現在進行形でとても混乱しまくっているけれど、

誰か人には会いたかったし、嬉しい。

できればちょっとでも『私』について知りたいの、だけど…

「うわぁぁぁぁぁん、会いたかったよぉ」

私にしがみついて離れそうになく、めちゃくちゃ泣いているこの子に聞くのは、

申し訳なさすぎる。

誰か、他に人は……と、思ったのだけど

おかしい。

こんなに素敵なパジャマ?っぽいものを着せてもらっていて、

目の前の子もかっこいい貴族っぽい洋服を着ていて

なおかつさっきのお部屋もすごく豪華だったから

悪役令嬢もので出てきがちな使用人の一人や二人いても良さそうなのに。

というか、この子はさっきからかなりのボリュームで泣いているのだから、

誰かが、気づいてきてくれても良さそうなのに。


そもそもどうしてこの子は泣いているんだ…?


色々考え込んでいる間に

落ち着いてきてくれたみたいだから

話をまだ少し申し訳ないけど聞かせてもらおうかな。


「あのねねえさんっ!」

とか思ってたら、あちらから声をかけてくれた

ナイスタイミングすぎる。

「話さなきゃいけないことがたくさんあるんだっ!」

それはありがたいこと、この上ないこのだけど

「どうしても知りたいことがあるからそれだけ先に聞いてもいいかな」

「もちろんなんでも聞いてっ!」

こくこく、頷きながら嬉しそうにそう言ってくれるこの子

落ち着いてよく考えて見たら

こんな性格、こんな見た目のキャラクター

私は…知らない。

嫌な予感が加速している。

「『私』は誰なの…?」

そう聞いた瞬間目の前の美少年から笑顔が消えて

顔色が真っ青になっていく

それでも震える声で答えてくれた

「ソンサ・セーブ」

私が初めて聞く名前を

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ