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2 夢かもしれない


今日もいつものように更新された悪役令嬢ものをチェックして、

楽しみにしていた新刊を買って、

眠くなるまで読んで、そのまま自分でも意識しないままに、

眠りについていた。


・・・



目が覚めると、

天井にシャンデリアがあった。


!?

そんな漫画みたいなことあるはずなないでしょ?と思い、立ちあがろうとすると、

体がいつもより軽かった。

現実っぽい…夢?

意識が覚醒しきっていない中

ベットから降りようとしたら、足がつかった…し、視線がすごく低いし、

眩暈がした。

こういう時、いつも読んでる本だと

姿が自分が知っている本の中の美しいキャラクター(もちろん悪役令嬢)に

変わっていたりするけど…

幼少期のうちに変わるパターンなのか

一旦夢の可能性を考えないようにして(夢だとしても楽しんだもの勝ちだと思うし)

鏡、鏡、あれか

大きくて華やかな鏡を見つけたのでそぉと

恐る恐る覗き込んでみる

うん。



そこに写っていたのは、間違いなく私ではない顔で

輪郭のパーツどれもが整っていて、10歳くらいに見えるのに

思わずひれ伏したくなってしまうような美しさを持っている、透き通るような水色の髪と切長の…

りんごのように赤い色の目をもつ美少女だった。


では…あったのだけど、

私が読んできた、どの主人公でもないような気がした

もちろんたくさんの本を読んできたし、幼少期が描かれていないキャラクターもいたからわかっていない可能性もあるけど

……まぁ!名前聞けばはっきりするでしょ!

言いようがない不安感を覚えた私はそれを払拭したくて

誰かに名前を聞きたくて

部屋の外に出た。誰もいないように見えたので左を向くと

そこにはものすごく驚いた表情の美少年が体操座りをしていた。

美少年が目に入った時、自分でも意識しないうちに息を飲んだ。

すごいかっこいい。

それしか言えない程のかっこよさ

空のように青い髪と今の私(美少女の体だから抵抗感はあるけど体を動かしているのは私のようだし、これからは一旦私とさせてもらおう)

私の髪の色によく似た切長の水色の目を持つ綺麗な私より若干年下?っぽい男の子


「「………」」

お互いのしばしの沈黙の後


「うわぁふっ」

ものすごい勢いで立ち上がったと思ったらそのまま抱きつかれた。


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