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すべては白日の下に

その後、魔王を僕たちは力を合わせて退治し、ファンタジーブックの世界の神の前に呼ばれることになった。


「冒険者たちよ。よくぞ、ファンタジーブックをクリアした。数々の試練を打倒し、そなたらは世界を救ったのだ」


楽しい旅がもう終わってしまうのか。


僕の胸は寂しい気持ちでいっぱいになった。


「リューサスことショウヤよ」


「はい」


「そなたの気持ちはわかっている。今こそ、自分の気持ちに正直になるときだぞ」


「わかっています」


リューサスはこちらに向いた。


「アリサ、好きだ!付き合ってくれ」


そのとき、僕はどれだけ自分が罪深いのか気づいてしまった。


彼は僕のことが本当に好きなのにその心をさんざん弄んでしまっていたのだ。


このまま、僕の正体が男だから無理ですだなんて言って断ってしまうのがどれだけひどいことなのかそんなことも考えずに今の今までやってきてしまっていたのだ。


「アリサよ」


「は、はい」


「そなたは正体がばれていないと思っていたのか?」


「!?」


「そなたは、アリサの正体がアリノブであることをずっと気づいていて気づかないふりをしてきたんじゃな。そうだな」


「そうです。正体が男のくせに女のふりしてかわいこぶっているアリノブの姿がかわいくてかわいくて萌え狂わされていました」


にぎゃああああああああああ。


「わざとパンツを見せたりしているのも」


「ぜーんぶ丸わかりの丸見えでした」


急に何もかもが恥ずかしくなってきてしまった。


ショウヤに泳がされていたのは僕の方だったのだ。


「ふむ。二人は形は違えど、両想いの関係じゃったんだな」


「まってまって!ちょっと待って!?」


「何が違うのかなアリサよ。自分に正直になった方がいいぞ」


「僕たちってこのまま元の世界に戻って、男同士のカップルに?」


「それの何が悪いんだ?現代は、愛の形の多様性は認められている時代じゃぞ」


自業自得。


そんな四文字熟語が頭をよぎった。


今まで自分がやってきた悪事が全部自分に降りかかってきていた。


「ショウヤよ」


「なんですか」


「男の姿でもアリサのことを愛すと誓うか」


「男の姿だろうと女の姿だろうとアリノブはかわいいです」


「ふむ。ではアリノブよ」


「はい」


「ショウヤのことを男に戻っても愛すると誓うか?」


「うう……」


「迷っているのか。そなたを迷わせているのは何かね?」


「それは……」


「ふむ。答えずともよい。お前たち2人がどちらも不幸にならない形の幸せを授けてやろう」


まばゆい光があたりを包み込み目の前がホワイトアウトしていった。


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