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ゼイム、女体化するってよ 1

「・・・夢のポーション、ですか?」


緑色の髪に、金色の瞳をしている美少年…ゼイムは自分の主である女神、レクシアの言葉に耳を疑う。


「そう、夢のポーション!!私が研究して約1日…!!」


(相変わらず、思い立ったら行動するまでが早いなぁ…)


その行動力に苦笑いするゼイムに気付くことなく、話を進める。


「それが遂に完成したんだ!!」


嬉しそうにそう語るレクシアに対して、ゼイムが他の仲間も見てみるが、皆「いつもの事か…」と呆れた顔をしていたり、ため息をついていた。


「はぁ…それで、そのポーションには一体どんな効果があるのですか…?」


開発秘話を延々と語りそうな勢いを中断させたのはヒュウガさんだった。


ヒュウガさんは、淡い青色の髪に青い瞳が綺麗な女性だ。


レクシア様は、「言ってない?」みたいな顔をしていたが、すぐに話し始めた。


「そう!!夢のポーションとは、世の男子が一度は憧れたであろう…」


『なぁ、ゼイム』


小声で話しかけてきたのは、深紅の髪に燃えるような瞳をした女性…リカ・アギルだった。


『今はレクシア様が話してるから駄目だよ?』


『熱中して話してるからバレないって…そんな事より、さっきレクシア様が「世の男子が一度は憧れたであろう」って、言ってたよな?』


『うん、言ってたね』


そして、悪戯的な笑みを浮かべてゼイムにある事を言った。


『レクシア様って、時々子供っぽいよな?』


レクシア様の方を見ると、目をキラキラさせて嬉しそうに話すそれは、本当に幼い子供のようで・・・自然と笑みを浮かべるゼイム。


しかし、それが仇となった。


「ゼイム?私の話を無視して、何がそんなに面白いのかな?」


そこには、暗い笑顔を浮かべたレクシア様が、腕を組んで仁王立ちしていた。


「え、えっとこれはその…」


「問答無用!!…そうだ、罰としてさっき話した夢のポーションの実験体になってもらうからね!!」


レクシア様は、ゼイムにピンク色の液体が入った瓶を握らせる。


「さぁ、グイッと!!」


そう言われて、ゼイムは中の液体を一気に飲み干した。


その瞬間、ゼイムから光が溢れここにいる全員の視界を塞ぐ。


しばらくして光が収まると、そこにいたのは…


「ふぇ!?な、なんか胸が苦しい…」


腰まで伸ばした緑色の髪に金色の瞳、そして明らかに膨らんでいる胸元に、まるでアイドルの様な顔立ちの正体不明な少女…否、ゼイムがいた。


「フフフ、世の男子よ!!私は遂に、女体化出来るポーションの開発に成功したぞ!!」


そう言ってレクシア様は、実験の成功に嬉しそうな声を上げた。


「うーん、胸が苦しい…よいしょっと」


ゼイムは人目を気にせずに、胸元のボタンを1つ2つと外していった。


「!?・・・きゅう」


そう呟いて倒れたのは、白黒髪と黒い瞳をした女の子のような少年…ゼイムを除いて唯一の男性陣であるラウドだった。


「ラ、ラウド!?」


その後、ヒュウガさんはラウドに付きっきりだったそう…









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