表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
旦那様(神龍)と私(転生者)  作者: 夢溟
序章
4/33

誕生

〇〇月☓☓日、私は産まれた。

異世界ケイダリスに、女神様から拝命された使命、報酬として頂いたスキル【危険感知】【結界】【治癒】と、前世の記憶を持って。


ただし、使命のことは覚えていない。

女神様いわく、使命に縛られた人生を送ってほしくないから、とのこと。

その代わりに、使命を達成しやすいように、目標の近くに産まれる事になったらしい。


女神様からの情報によると、私が産まれる場所は、離島に建てられた国に属する村の一家族。


島の外側は、複雑な海流と、凶暴な海の魔物が支配している為、めったに人が来ない。 


島内は、植物の楽園、と言っていい状態。

多種多様な植物が、大量に生息していて、おまけに、育成も早い。

そして、食糧に困らないせいか、人も魔物も、温厚なのが多い。


肉類は、間引きか、寿命、(突然変異の)気性が荒い魔物を討伐して、食べるようだ。


この、平和そのものといった場所に産まれる事ができた私は、人生勝ち組だと思う。 覚えていない使命があるけど。


と、産まれる前は思っていた。


実際に産まれてみると、考えが変わった。


なんか、両親が太い。 


産まれて直ぐは、目の焦点が合ってないせいで、ブレて見えるだけだと思っていた。 思いたかった。


でも、数日後に運ばれた場所で見た、村人の殆どが、太かったので、考えが変わった。


ここでは、太いのが標準。

元日本人の私には、信じられない事実。


しかし、希望はある。


太っていない村人は、逆に、筋骨隆々だった。

私も、あそこまでとは言わないけど、目指そう。

絶対に、太らない。


私が運ばれた場所は、精巧に作られた竜の石像の前だった。

周りの大人の話を聴くと、島を守護してくださっている竜(島民は、略して【守護竜様】【マモリ竜様】【竜神様】と呼ぶらしい)を、象どったものらしい。


何故、ここに運ばれたかというと、無事に産まれた事への謝辞と、お披露目、らしい。


前世の知識を持つ私からしたら、そんなことをしても意味が無いと思っていたが、村長が言い終わると、突然、石像の周りに植物が生えた!!


それも、よく見ると、ほうれん草/柑橘類/大豆/小松菜ぽい野菜を中心とした、緑黄色野菜が大量に。

全部、産後の肥立ちに取るといいと言われている植物ばかりだ。

さすがに、肉類と海洋類は無理みたいだったが、それでも凄い奇跡だ。

両親を筆頭に、村人全員が拝み倒している。


私も、心の中で御礼を言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ