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旦那様(神龍)と私(転生者)  作者: 夢溟
本文
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独占欲 加護

side守護神龍(夢の中)


夢を見た。 爪弾きにされる前の、家族と過ごした記憶。 愛情を受けた記憶。 無償の愛。

竜族の王族として、厳しく躾けられながらも、沢山の愛情を受けた、記憶。 


普段見るのは、集まってくる負のエネルギーの感情や記憶のみ。

儂自身の記憶を見るのは、何千年ぶりか。


そうなった原因は、当然、この娘。


儂に尽くす者は、これまでにも居た。

じゃけど、この娘は、これまでの者達と比べて、儂自身を見て(おもんぱか)ってくれる。


儂に、新しい刺激を(もたら)してくる。 見たことのないものを見せてくる。


欲しい。この娘が欲しい。ずっと側に居て欲しい。


だが、この娘は人間。 魂は別世界のものじゃが、ただの人間。 ずっとは無理。 

もし、竜の因子が含まれていたなら、どうにかしたのに。


いや、そもそも、膨大な負のエネルギーに耐えられる生物でないと、長くは持たない。

今、触れていられるのは、儂の鱗を何年も所持した結果、親和性があるから。 いつまで保つか、わからない。


どうすればいい? どうすれば、この娘は儂の側に居続けられる?


諦めるのは論外。 娘が欲しい。 欲しい欲しい欲しい。


ーーこの時、守護神龍は気付いてないが、全身からドス黒いエネルギーが湧き出ていた。


そのエネルギーは、大地に、空に侵食していき、徐々に、星を震わせいった。


すると、

「落ち着けバカ龍ーーーーー[ゴチン]痛。」

生物から出るとは思えない、鈍い音ともに、星の震えは止まった。


「………何しに来た、主神。」

「痛っつ〜〜〜〜〜。 どんなけ硬いねん。このバカ龍。」

「おい。」

「じゃかしい。 己(の闇堕ち)のせいで、天変地異が起きようとしたから止めに来たんだろが。」


「たく。ようやく生物らしい感情を持ったと思ったら、天変地異とか、ええかげんにせえよ。ほんまに。」

「………それで、要件はなんじゃ?  儂、今忙しいんじゃが。」

「こっちだってな、お前のやらかしの後始末に忙しいわ。」

「普段、この星の負のエネルギーを浄化していることと相殺で。」

「じゃかしい。 それなら浄化したエネルギーを、この星に還さんかい。 なんのために、迷宮核を渡したと思ってるねん。使えや。」

「今は使ってる。」

「この娘がな」


「それで、要件は?」

「[ニタ〜とした、嫌らしい笑顔で、]お前、この娘が欲しいんだろ。」

「そうじゃ。」

「隠すき、ねー(笑)。

なら、先ずは加護を与えて、親和性を上げろや。」

「………成る程、その手があったか。」

「そこから先は、言わなくても解るだろ。」

「ああ。」

「ったく、(神としての)能力ぐらい、把握しとけよな。」

「使う機会がないから、忘れていた。」

「忘れんな。ちゃんと使え。 たく、これまでにも居たやろ。 加護を与えてもいいと思った奴は、」

「さあ?」

「はぁ。 まぁ、そう言うと思ったから、この娘を遣わせてんけど、正解やったようやな。」

「そんな理由で、この娘を転生させたのか。」

「おお!!おお!! 己が怒るなんて、初めて見たわ。 そんなに、この娘が気に入ったんか(笑)」


[キン]っという音がすると、空気が張り詰めた。


「あのさ。 己も神なら、小娘一人の人生と星の命運

。 どちらが大事が、判るやろ。」

「かといって、人一人分の人生を、幸福を、犠牲にして良いわけがないやろ。」

「はぁ。 あのな。 この娘が不幸なわけないやろ。」

「何を、」

「己は幼少の頃から自力で切り拓いてきたから、解らんやろうな。」


「なあ、子供と大人の違いって、何やと思う?」

「………守ってもらえるかどうかだろ。」

「それもあるけど、もっと、根本的な事や。」

「?」

「子供は、自身の成長や未来を、周り、大人から与えられるか、道を示されたりするもんや。」


「対して大人は、自分で見つけ、切り拓いていかなんとあかん。 停滞したら、そこで終わり。 いや、下がっていくだけや。」

「………」


「この娘は、

①お前のお世話役兼見張り役。

②日々増えていく、無限に有るように見える食材を加工する時間。

③物々交換をする為の材料探しと製作時間。

④お前のために用意する料理の思料と加工時間。

⑤この島の管理。

⑥お前に対するあれこれ。」


「なぁ。こんなにぎょーさん与えられているのに、この娘は、本当に、不幸せなのか?」

「それは、」

「1日を隙間無く動き続けられているのに、不幸だと思う瞬間があると思うか?」

「………解ったよ。」

「それでも不満があるなら、お前が与えてやればいい。」

「………」

「①お前のお世話をしたくなる、依存。

②この島を管理しないとどうなるか、未来を不安にさせての依存。

③知識欲を満たしていく、依存。

④性行為による依存。」


「ぱっと考えても、これだけの依存方法が有る。」


「どれか1つでも実現すれば、頭の中はそのことでいっぱいになって、他を考えることができなくなる。」

「………流石は神として産まれた御方。

考え方が違いますね。」

「ふん。

っとと、顕現時間ギリギリのようやな。 帰るわ。」

「二度と来るな。」

「お前が特異点でなくならん限り、無理や。

ほな、ら〜〜。」


創造神が天へと昇り、御姿が見えなくなる直前に、

「それと、年1の会合には必ず出席するように。 

必ずやで、か、な、ら、ず、な。」

「解ったから。 早く帰れ。」

「んじゃ、またな〜〜〜。」

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