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旦那様(神龍)と私(転生者)  作者: 夢溟
本文
27/33

食事会②-③ 魚 味覚

(龍形態の)神龍様にスープと内臓肉を御出しして、私は山葵を鮫肌(ついでに捕まえた。)で擦り下ろす。 放置。


魚を捌く。 魚の温度が上がらないように、周囲を、手の周りを、魔法で冷やし続け、無駄を無くした早さで、捌いてゆく。


一匹が終わると、似通ったところを、魔術に登録。 便利。


とれたての魚は、味より食感。

味を補うためには、九州地方に有るような、甘い醤油が必要。

神龍様には関係ないから、問題無し。


切り身に山葵を適量、乗せて、神龍様へ。

「………こんなに差があるとは、思わなかった。」


イカを捌いて、料理をしていく。

ゲソの、刺し身/焼き/茹で/揚げ。

イカの身の、ソーメン/鹿の子切り/松笠切り。

エンペラの、焼き/揚げ。

「部位と火の入れ方で、食感が違うのは判るが、切り方でも味が違うのは、恐れ入った。」

「恐縮です。」

「貴女の居た国の、食への情熱は、凄かったんだな。」

「はい。」

「殺し方/保存方法/捌き方を記録した魔術は、国王に広めるように指示しよう。」

「細かい違いもありますので、そこも、お伝え下さい。」

「判った。」

「続きまして、貝類と海老になります。」

「これも、それぞれ食感が違う。」


「だが、海老は、種類によって、プリプリの食感の差が大きいな。」

「はい。 そう言われると思いましたので、こちらを御用意させていただきました。」

[小さい。 比べると、食感の悪いエビを揚げた物。」

「? [パク]!これは、」

「食感の悪い海老を、逆向きに巻きました。

これなら、食感が悪くても、補うことができます。」


「本当に、世界は広い。

何千年も生きて、様々な事が解ったつもりでいたが、今日は驚かされてばかりだ。

いや、」

じっと、私を見つめて、

「貴女がここに来てから、世界が変わった。

ありがとう。」

「そう言ってもらえて、嬉しいです。」

「………1つ、訊きたいんだが、」

「はい?」

「味覚を取り戻すと、食事をもっと楽しめるんだよな?」

「味は、全身で味わうことができますので、そうなります。」

「味覚を直ぐに取り戻すことは、できるか?」

「やり方は知ってます。

ですが、それが神龍様にも通じるかは、わかりません。」

「説明できるか?」

「はい。」


「まず、味覚には、5〜7種類が有りまして、」

「多いな。」

「その内2種類は、辛味と渋味という、刺激物となります。」

「朝に聞いたやつか。 

渋味とは?」

「口内の粘膜が縮みられる感覚なのですが、実際に食べてみませんか?」

「ああ。」

魔術で空中に、貯蔵庫への直通の扉を作ってもらう。

「え〜と、確かこの辺に………有りました。

神龍様、こちらになります。」

「これは?」

「渋柿という果物で、本来なら、干して食べる果物となります。」

「いただこう。」


「………やはり、儂には効かないな。」

「そうですか。」


「話を戻しまして。

残り5つの内、1つはうま味と言いまして、これは、割愛させていただきます。」

「理由は?」

「準備に時間がかかりますのが1つ。

情報がバラバラで、どれが正しいのか、判断できなかったのが1つ。 例えばですけど、舌で感知しているかどうかすらも、情報がバラバラでした。

となります。」


「ですので、神龍様には4つの味覚、甘味、塩味、酸味、苦味を、判別できるようになってもらおうと思います。」


「やり方は簡単でして。

舌の、それぞれを感知できる場所に、それぞれの味を濃縮した、普通の人だと、食べれないことはないけども、好んで食べようとは思わない物を当てる、押し付けます。」

「つまり、無理やり刺激するんだな。」

「そうなります。」


「そして、これが、錬金術で超濃縮した4味を、飴玉の形にした物となります。」


「先ずは甘味から。 人間だと、舌先が甘みを感じる部分となります。」

「………。[目を閉じる]………集中しても、薄っすらとしか。 何かを感じている気がするが、これがそうなのか、気のせいなのか、わからぬ。」

「もともと、何回も繰り返して行う必要がありましたので、今はそれで十分だと思われます。」


「続きまして、苦味。 これは、舌の根本付近で、お願いします。」


「最後に、塩味と酸味の2つ。 この2つは、情報がバラバラでしたので、2つ同時にお願いします。

場所は、先2つ以外のどこかです。」

「解った。」


「………どれだけの日数がかかるか、予想できないが、その間、貴女には迷惑だと思うが、飴玉の用意を頼む。」

「いえ、迷惑だと思っておりませんので、問題ないです。」

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