迷宮核
「話を戻して〜、【迷宮核】のことは、解った〜?」
「はい。」
「それじゃあ、後はお願いね〜。
なんとかして〜、あの異常な環境を、正常にしてね〜。」
「微力を尽くします。」
「[ガシ]ぜ、ん、りょ、く、で、ね。」
「ひゃい。 承りました。」
「よろしくね〜。 使い方は〜、パソコンと似ているから〜。」
「それで、使命についてなんですけど!!」
元の部屋に戻っていた。 「逃げられた。」
再度、【迷宮核】に魔力を流すと、空中に画面が浮かぶ。
情報整理の前に、一番目立つ箇所に、目を向ける。
収支の項目。 収入がありえないことになっている。
なのに、支出が少なすぎる。
これ、お金なら大歓迎やけど、実際は、エネルギーが溢れているだけ。 そのせいで、植物が異常繁殖している。
収入が多い原因は、神龍様のかかっている禁術。
先程、神様が言われた、世界中から負のエネルギーを吸収しているのが原因。
とりあえず、植物以外のエネルギーの使い道を探す。
見つからない。
環境を正常にするための方法を探す。
私というより、人間には無理な分野みたい。
解決方法は………、精霊に管理してもらうことが、手っ取り早みたい。 維持費にも、エネルギーを使うし。 とりあえず、採用。
他の方法は………、どこかに蓄積? 凝縮して。
あとは、島の面積増加、ぐらいかな?
昼過ぎ、お城に連絡を入れる。 緊急連絡用のボタンとか、欲しいな。
元々、連絡を入れる予定だから、時間が早まっても、気付くはず。
受付の人(本当に居た!!)に事情を話し、王様と上級貴族の方々を呼んでもらう。
朝食のことを話す。 全員、安堵の表情だ。
………ここから落とすのは、気が引ける。
気を引き締めて、緊急連絡を入れた理由を話す。 2つ。
1つ目、守護神龍様の、称号と種族名の間違いについて。
案の定、悲観にくれている。
直ぐに、国民全員に訂正するように指示を出すようだ。 それと、時間をかけて、本類にも。
2つ目、【迷宮核】について。
こっちは喜ばれた。 喜ばれたが、有り余っているエネルギーの問題について、この後、会議が開かれるみたい。
なので、こちらが出来る事を、先に述べる。
①環境改善、調整のために雇う、精霊の維持費。
②島の面積の増大。
③地形の変形。
港以外の、島と海の境目付近を山に変形。 鎌倉幕府みたいな地形、盆地のような形に。
それと、守護神龍様の御座主場所から港まで、川を作る。
巨樹が異常成長していることから、守護神龍様の側は、エネルギーが特に溢れている可能性がある。
ゆえに、守護神龍様の側に源泉を作り、その水を海に流すと、どうなるか。
まあ、荒れるでしょうね。 何が、とは、言えないけど。
実際どうするかは、決まり次第、連絡が来るみたい。
他に特筆すべき内容は、魔獣が元気になって、暴飲暴食か、無茶苦茶に暴走したぐらいかな。 被害は無かったみたいだけど。
夕方に連絡が来た。 有り余っているエネルギーについて。
私の出した案、精霊雇用/盆地化は採用。 大地増加/源泉は見送り。
追加内容は、魔導具による、国民の生活の向上。
ようするに、日本化。 近代化。
エネルギーを流す段階になると、知らせてくるとのこと。
あとは、今日という日を記念日として、毎年、コンソメスープと各種内蔵/軟骨料理と、腸詰め肉を食べることになったらしい。




