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旦那様(神龍)と私(転生者)  作者: 夢溟
本文
20/33

今日という日 転換日

「死にたくても死ねない。 生きる気力が無い。 したいことが無い。 しないといけない事が無い。」


「じゃから、暇潰しにいいかと思い、承諾した。」


「そして、進化した。 【守護神】の名を冠する魔物へと。」


「本来なら、あの程度の人数だと、【守護】の名を冠するだけだったが、今までの進化で得た特性が噛み合って、ランクが上がった。」


「負と生のエネルギーが扱える【龍】に、」


「信仰や畏れ等を、自身の力に変えられらる、【守護】の名を冠する魔物の特性と、」


「自身の力を、他者に付与できる、【怠惰】の名を冠する魔物の特性。」


「それらが混じり合って、【神】の名が追加された、【守護神龍】と成り、神格も得た。」


「そして、今日に至る。」


「どうじゃ、面白く無かったやろ。」

「………」

「何じゃ、言いたいことがありそうじゃのう。

怒らへんから、言ってみ。」

「………あの、巻き込まれるのが多いな〜、って思いました。」

「ハハハハハ。 確かに、そうじゃな。」


「じゃからこそ、先程の食事は、嬉しかった。」

「!?」

「血液入りの腸詰め肉。 バカにしておると思ったが、食べた時に懐かしく感じ、満ち足りた。」


「ゆえに、貴女が儂の事を考えて、用意してくれたものだと思った。」


「嬉しかった。」


………神龍様の笑顔。 何気ない笑顔。

私の中でこう、なんというか、気持ちが溢れてくるというか、何度も見たい、させたい、というか。


「じゃから、礼がしたかった。 ありがとう。」

「はい。 喜んでもらえて、良かったです。」


神龍様に抱くこの気持ち、なんだろうか?


同情心? ギャップ萌え? 義務感? わからない。


私、オジ専/枯れ専じゃなかったはずだったんだけどな〜。


わからないけど、何度も見たいな〜。


「それで、」

「はい?」

「こんなので、本当によかったのか?」

「はい。 神龍様の事が知れましたので。」

「ふっ。 そうか。」


「気分がいいので、儂はこのまま寝る。」

「はい。 御休みなさい。」

「お休み。」


元の姿に戻り、直ぐに寝つかれたようだ。

………寝息が違うように感じる。 気のせいかな?


貯蔵庫を確認しに行く。 1ヶ月間、頑張って解体した食材が無くなっている。


努力の証が無くなっている事への喪失感と、努力の証を認められたよえな充実感が、私を満たしていく。


食材は、まだまだ有る。 有り過ぎる。 魔術式も頂いている。 

又、ここに残そう、努力の証を。 食べて頂けるように。


次は何を食べて頂こうかな〜。 ふふ。


確認終了後、【迷宮核】を触る。 弄る。 ………どう使えばいいのだろう?


異世界物語の定番だと、触る/魔力を流す。


魔力を流す。 定番どおり光る。 目をガードする。


目を開けると、家の中ではなかった。 ここ、どこ?


「や〜〜〜と使いよったか。」

「!!」

「こぉの、駄龍がーーーーー。」

「ひぃっ!!」

「儂言ったよな。 使わないと大変なことになるって言ったよな。 なのに、何で今まで使わなかってん。」

「ごめんなさい。」

「その結果があれや、お前の住んでいる島、世界中から天国やと噂されてるな。 ぬっるい地獄みたいな所やのに。」


「あの場所で産まれた奴らの運命。 調整するのにどれだけ大変か、解るか〜〜。 ああん。」

「………」

「しかも、温い地獄みたいな環境やから、こっちの罪人を送ることもできひんし、逆に、天国行きの奴らも送れへん。 扱いに困んねん。 あの島。」


激高しているのは、私を転生させて頂いた女神様(?)だった。 お久しぶりです。 ヤンキーみたいになってますね。


「てゆか、お前誰やねん。 ナマケモノは?」

「………あの、神龍様なら、お休みになられております。」

「………そんで、お前はアイツから、盗んだのか?」

「いえ。 私は褒美として、下賜されました。」

「はん。 心を閉ざしている奴が、他人に物をあげる訳が無いやろ。」

「本当です。 初めて他人に尽くされたのが嬉しかったようで、そのお礼に、貰いました。」

「ふん。 直接見ればいいだけだ。」

「?」

「動くな。」

「!!」

金縛りにあったように、石のように動かなくなる、私の体。

女神様(?)は、人差し指を光らせ、目の前に、

「………どうやら、本当のようやな。」

「あの、私の頭、どうなっているのですか?」

「指刺してる。」

「痛みがないのが、逆に怖いんですけど、」

「記憶を見ているだけや、問題無い。

ってゆうか、確かにお礼の気持ちは有ったようけど、面倒事を押し付けた感じやと思うぞ。」

「美化した記憶の事実を、言わないでください。」

「現実は、見たほうがいいよ〜。

っていうか、お前、私が転生させたやつか!!」

「今頃、気付いたのですか?」

「なんで太ってへんねん。」

「太ると思ったところに、転生させないでください。」

「絶対に太ると確信してたから、判らへんかったわ〜。 元気にしているようやね〜。」

(殴りて〜。)


「状況は、解った。 どうやら使命の方も順調なようやし。 問題は無いようやな。」

「そういえば、使命ってなんですか?」

「そんなことより、【迷宮核】の説明をします。」

(スルーかよ。)

「【迷宮核】とは、

①【自然】を冠する魔物でも調整できない、偏った環境の調整。

②死んでいる環境の復活。

③【迷宮核】を扱える資格を持つ存在の補助。

あの島のような、偏った環境を作らないようにするためのな。」


「なのに、あのナマケモノは、使わずに何百年も放置しやがって。

しかも、使ったと思ったら、別人だなんて。」

(あっ、ヤバそう。)

「舐め腐るのもええかげんにせえよ、あの、ボケリュウーーーーー。」

「申し訳、ありません。」

「おっと、すまんな。 貴女に対して怒っているわけじゃないんよ。」

「いえ。」

「本来なら、神罰でも下して、溜飲を下げるところなんやけどな。 はぁ。 多分、効かないんだよな、アイツ。」

「………そんなに、お強いのですか?」

「強い。」


「①進化のたびに器が大きくなっていってたのが、【神】の名を冠したことにより、吸収できる上限が無くなった。

②【神】の名を冠したことにより、世界中から、負のエネルギーを吸収している。

③【龍】に成って、負のエネルギーを完全に扱えるようになった。

④【被虐】の名を冠する魔物に成ったことより、耐性が付きやすくなった。」


「そのせいで、【守護神】の中でも最下級の神格持ちなのに、私と同等か、それ以上の力を持っている可能性がある。」

「!!」

「な、の、に、奴の体は現実世界にあるし〜。」


「神罰で耐性をつくられたら、その後、殺せれる可能性が無くなるし~。」


「殺したら殺したらで、世界中を負のエネルギーが漂うことになるし~。」


「でも〜、それが本来の在り方だし~。 

はぁ〜〜。」

「………お疲れ様です。」

「ありがとう〜〜。」

【幼竜】⇒[特殊進化]⇒【溜呪竜】⇒[特殊進化]⇒【被虐竜】⇒[成竜化]⇒【賢竜】⇒【自然龍】⇒【怠惰龍】⇒【守護神龍】と、なっております。

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